2025年6月27日金曜日

沼津駅南口の西武跡地  飲食店や広場整備へ  市、URと民間4社 (静新記事)沼津駅前にぎわい広場  事業者決まり来秋開業目指す (沼朝記事)


 


沼津駅南口の西武跡地

 飲食店や広場整備へ

 市、URと民間4

 沼津市は26日、都市再生機構(UR)と進めるJR沼津駅南口の旧西武沼津店本館跡地の活用について、新たな民間事業パートナーとして不動産開発の「フィル・カンパニー」(東京)を代表とする企業グループを選定したと発表した。飲食店などの入居を想定する2階建ての建物や芝生広場などを整備し、2026年秋の開業を指す。市は沼津駅の鉄道高架化に向けた段階的な「まちの変化」の象徴として位置づける。

 企業グループは他に設計会社のフィル・コンストラクション(東京)、デザイン会社のブルースタジオ()、加和太建設(三島市)3社で構成。「緑あふれる暮らしの舞台」をテーマに民間企業と市が831平万㍍の敷地に延べ床面積約580平万㍍の建物を建て、飲食や小売などのテナントを誘致する。

 市も約1億円をかけて、イベント会場としても使える芝生広場やキッチンカーの利用を想定したスペースなどを整備し、民間施設との合築で公衆トイレやまちづくり活動の拠点を設ける。

 高架完成時の駅前再整備も踏まえ、事業期問は463月までの約20年間。頼重秀一市長は「鐵道高架は41度までと長期の事業。段階を経てまちが変わったか感じ機会になる」と期待した。

 旧西武沼津店が2013年に閉店後、跡地ではアニメ「ラブライプ!サンシャ一インー-"」の公式カフェやレンタカー店が24年2月まで営業していた。市とURが民間事業者を一時募集したが不調に終わり、今年3月から再募集していた。

 (東部総局・尾藤旭)

【静新令和7(2025)627(金曜日)





 沼津駅前にぎわい広場

 事業者決まり来秋開業目指す

 沼津駅南口の西武百貨店沼津店本館跡地に整備を予定している、にぎわい拠点の事業パートナーが決定し、来秋開業に向けて動き出した。26日に開かれた定例記者会見で頼重秀一市長が発表した。

 西武沼津店は2013年に閉店し、本館は解体されて831平方㍍の更地となソ、所有する伊豆箱根鉄道が暫定活用として、沼津駅前のにぎわい創出のための「沼津駅前にぎわい広場」を運営し、日産レンタカーと雄大の飲食店が出店した。17年にマンションデベロッパーに土地が売却されたが、「駅周辺オープン化」に向けて独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が土地を取得。昨年2月に雄大が契約満了に伴い閉店後は更地になっていた。

 市は、カフェや店舗を有する拠点施設と、自由に使える芝生広場からなる「実践広場」の整備に向けて昨年度、民間の事業パートナーを募集したが、工事費の高騰などを理由に応募がなかったため条件を見直すとともに、同所を中心に、公共空間活用の社会実験「オープンヌマヅ」を2回実施。

 改めて事業パートナーを募集し、狭小地や変形地の暫定活用を得意とするフィル・カンパニーを代表企業に、商業ビルの設計・施工を行うグループ会社のフィル・コンストラクション、広場の設計等を手掛けるブルースタジオ、三島市の加和太建設の3社と共に構成するグループが今月25日、市、URとパートナー協定を締結した。

 にぎわい拠点のコンセプトは「暮らしの表現者たち集う緑あふれる暮らしの舞台」。建物は鉄骨2階建てで、建築面積400平方㍍、延べ床面積580平方㍍で、北側の地域貢献部と、南側の店舗部で構成。

 市が維持管理する地域貢献部と西側の広場部は市が主体なって整備し、事業費は約1億円。地域貢献部1階には公衆トイレと倉庫、2階は市民の活動拠点として貸し出し、アート展示やワークショップ、セミナーの開催、試験的に出店するポップアップストアとして活用する。

 2階に上がる階段を立体的に構成し、座れる居場所、演奏会の観客席としても機能する階段広場として整備し、芝生広場には低・中木の植栽帯を設け、木々に囲まれた緑地空間を計画している。

 事業者グループが整備する店舗部は、1階と2階にテナントを設け、エレベーターを整備。1階の一部はピロティで全天候型広場となり、キッチンカーの受け入れも想定する。

 7月中に測量と地盤調査を行い、8月から設計、12月ごろに工事着手。来秋の供用開始を目指し、事業期間は鉄道高架事業が終了するまでの20年間が考えられている。

 頼重市長は「これまでの車中心の社会からヒト中心のまちづくりに転換するための拠点施設。中央公園の整備や狩野川かわまちづくり計画などと連携し、中心市街地活性化のための様々な取り組みを進めたい」と話した。

【沼朝令和7627日(金)号】

 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿