2012年12月8日土曜日

西武沼津店閉店後問題


 地権者の意見集約難航
 西武沼津店閉店後問題
 振興策、方向性見えず
 沼津市議会は7日、総務経済委員会を開き、西武沼津店(同市大手町)閉店後の中心市街地の活性化策を練る庁内組織「沼津駅前都市機態検討委員会」(委員長・河南正幸副市長)の取り組み状況について市の担当者から報告を受けた。
 検討委は7月以降、同店の地権者への意見聴取や同店がある駅南口の利用者を対象にしたアンケート調査などを行ってきた。11月からは、商業系建物を管理運営するために必要な知識や体制づくりを地権者にアドバイスする専門家を派遣している。ただ、「地権者が自分たちの財産をどのようにしていきたいのか、まだ見えない。現時点で意見を集約し、今後の方向性を示すのは難しい状況」(市担当者)という。
 同委員会で「定住人口を増やすために中心街の再開発が必要では」との質問に対して、河南副市長は人口減少に対応したコンパクトなまちづくりを進めていく考えを示した。その上で、「駅前の利用方法を地権者がどのように考えているか。市も一緒に考え、再開発することになれば、できる支援を考えていきたい」と述べた。
《平成24年12月8日(土)朝刊》

2012年12月7日金曜日

「ロシアが日本を 沼津を救う」(下)大海祥


「ロシアが日本を 沼津を救う」(下)
 大海祥
 沼津とロシア歴史と友好イベントで観光町おこし
 ここまで話が進むと、勘のいい方は気がついたかもしれない。沼津には戸田があり、戸田にはディアナ号、ヘダ号という、日本とロシアにとって絶対的な友好の材料がある。ロシアと民間レベルの友好を図る場合、これほどの材料は国内にはないと断言できる。
 プチャーチン(ロシア海軍元帥・提督)は一八五四年十一月、ペリーに遅れること四カ月、日本との通商を求め、二〇〇〇トンのディアナ号で来航、地震津波により乗船が下田で大破し、回航中、富士海岸沖で沈没。乗員約五百人を救出するために三津、我入道、千本浜の漁師達を中心に男女千人が協力し合ったという。
 この間のことはロシア側の資料にも残り、日本人の勇気と優しさを称賛し、感謝する言葉に溢れ、帰国したプチャーチンは後に、自分の死後、現在の日本円にして数百万円を戸田に遺贈するよう言い残し、感謝を伝えているほどである。
 ロシア人達は海岸伝いに徒歩で戸田へ向かった。当時の戸田の人口は約三千人だそうで、そこへに五百人が同居したのだから大変だったろう。韮山の江川代官も、この人達の世話をする指揮にあたったという。
 また、ロシア人達が帰還するのにあたって戸田の船大工達が活躍したのだが、これが後の日本の近代造船技術習得に大いに役立つことにもなった。彼らの帰国に使われたヘダ号の建造には千本松原の松が用いられたそうだ。
 ディアナ号沈没からヘダ号による帰国まで一年弱の間は想像するに、幕末における一つの叙事詩と言ってよいものだったろう。今でも在日ロシア大使館との間で友好行事が行われているという話を以前聞いたことがあるが最新の状況は分からない。
 しかし、これだけ具体的な材料の揃った歴史的にも実証されている出来事が市内に存在したというのは大変貴重なことだと思う。市レベルの行事に格上げし、歴史・友好行事を市の大きな観光要素・資源にしてほしいと願う。
 戸田には東大の寮があり、地元の人達と共同で毎年、マラソン大会を実施していると聞く。「沼津・ロシア歴史友好マラソン大会」と銘を打ち直してもよいのでは。
 ウラジオストク市は函館、新潟、秋田と姉妹都市になっているが、太平洋岸の温暖な沼津市、それもプチャーチンゆかりの地であれば喜んで姉妹都市に賛同するのでは、と思う。沼津市民でも詳しいことの顛禾はご存じないだろう。おそらくロシアの人達もそうであろう。
 沼津ロシア歴史友好のプロジェクト簡略
 ①沼津ロシア歴史友好週間の制定、姉妹都市の選定締結。再来年はデイアナ号海難一六〇周年である。ここに向けて計画を立てていく。
 最初は沼津が勝手に行うくらいの心でもよい。徐々にマスコミに流れていく。
 ②年一回、記念マラソンあるいはウォークラリーの実施。戸田をスタートし、大瀬岬を通って沼津駅前をゴールに。
 ③在日ロシア人、ロシア大使館、東大生などに広報PR。ノーボスチ通信、イズベスチャなどロシア通信機関に広報する。日本国内より、むしろロシア国内から話題になるような戦略で。
 ④プロジェクト・リーダーは新卒で入った市役所職員と市内ボランティアが担当。広告代理店などには依頼しない。
 ⑤いずれ沼津産品を輸出。寿太郎みかんは、ひょっとすると大うけする。
 ところで、トルコは大変な親日国であるが、それは、ディァナ号の海難事故から三十年後の明治二十三年、トルコ軍艦エルトゥール号が和歌山県串本沖で海難事故にあった際、約六百人の人命が失われたが、六十九人は地元の漁師達に救助されたことによる。この日本人の誠心誠意にトルコの人達は感謝し、今でも教科害にそのことを記述し、日本に感謝するというお国柄である。
 ディアナ号のことは、その出来事の重大さの割に語られないし評価が低い。大河ドラマや映画になってもよいと思うほどである。沼津にだけ存在する大変貴重な歴史なので、超党派で観光、町おこしに使っていただきたいと思う。日露関係にも大きな一石を投じることにもなり、間違いなく沼津は有名になるのでは、と思っている。(おわり)(沼津市出身、埼玉県在住)
《沼朝平成24年12月6日(木)号寄稿》

2012年11月28日水曜日

静岡の市街地交差点社会実験


横断歩道利用者が大幅増
 静岡の市街地交差点社会実験
 地下道は3~4割減
 静岡市は27日、葵区の中心市街地にある江川町交差点(御幸町)で約1週間行った平面横断化社会実験の結果速報を公表した。
 5差路交差点の既存横断歩道は2カ所。3カ所に仮設横断歩道を増設した結果、横断歩道の利用が大幅に増え、地下道の利用は3~4割減少した。
 大型商業施設に近い既存の横断歩道の横断者数の変化をみると、日曜日の午前7時から午後7時までの利用が実験前の約1600人から約3300人に、平日は約1900人が約4300人に、いずれも倍増した。
 利用者の意見では「横断しやすく便利」「通勤時の交通渋滞が困る」などがあった。
 市は本年度、実験結果をさらに検証し、課題を抽出して解決策を探る。将来の平面横断化も検討する。
《静新平成24年11月28日(水)朝刊》

2012年11月24日土曜日

岳南忠霊廟奉賛会(斉藤斗志二代表理事)



   昭和32年10月26日、第12回国民体育大会の開会式で、齊藤了英さん(静岡県選手団長)は炬火リレーの最終ランナーとして走り、競技場でトーチから炬火をつけました。
その記念として作られたトーチを掲げる炬火ランナー像は今まで公開されていませんでしたが、修復を終え本日(23日)、富士市比奈の岳南忠霊廟敷地内に安置され除幕されました。
 像の制作者は西伊豆町仁科出身の彫刻家・堤達男さんです。

 静岡国体は初めての国体地方開催、開催県優勝を飾りました。静岡県に国体を誘致するために、齊藤さんは昭和28年11月末に自らも静岡駅頭に立ち「国体誘致署名活動」を展開しました。2日間で約4万人の署名が寄せられ、国体の静岡開催の実現に結び付きました。
 この静岡国体では県カラーのオレンジのユニホームを着た静岡県勢が大活躍してとても目立ったので、スポーツ評論家の川本信正さんは「オレンジ旋風」と名付けました。

 昭和23年に創設された大昭和製紙の陸上競技部は、その後多くのオリンピック選手を生み出すなど日本の陸上競技の発展に大いに貢献しました。

下郷 二三男

2012年11月20日火曜日

沼津御用邸記念公園:指定管理者決まる


沼津御用邸記念公園
指定管理者に呉竹荘選定
 沼津市は19日までに、同市下香貫の沼津御用邸記念公園の指定管理者候補として、ホテルチェーンなどを展開する呉竹荘(浜松市中区、山下智司社長)を選定した。市議会11月定例会の議決を経て、正式に決定する。
 2者から応募があり、ブライダル事業などに実績がある同社が選ばれた。指定期間は2013年4月1日から3年間。市の担当者は選定理由について「御用邸を会場にした結婚式の演出や飲食スペースの充実など、民間のノウハウと施設の環境を生かした事業展開に期待できる」と説明した。
 同公園は06年度から市振興公社が指定管理者として管理運営してきたが、入園者数の減少や赤字運営が問題になっていた。昨年の市の事業仕分けでは、指定管理の在り方が「要改善」と判定され、民間委託による集客力の向上や経費削減が求められていた。
《静新平成24年11月20日(火)朝刊》


 26日から定例会 沼津市議会
 沼津市議会議会運営委員会は19日、11月定例会の日程を26日から12月17日までの22日間と決めた。こども医療費助成事業費(1億9400万円)や自立支援介護・訓練等給付費(2億6600万円)など計13億7400万円を追加する一般会計補正予算案など28件が提出される。一般質問は12月4~6日に行い、19氏が登壇する予定。
《静新平成24年11月20日(火)朝刊》

2012年11月6日火曜日

「市議会が中間提言書」


「市議会が中間提言書」
西武沼津店閉店対策
 市長に提出 検討組織設置も要望

 来年1月末に西武沼津店が閉店するのを前に、沼津市議会の城内務議長は5日、市の中心市街地の活性化に関する中間提言書を市役所で栗原裕康市長に提出した。同店の地権者らの意思決定を市が支援するとともに、各方面の専門家による検討組織を立ち上げるよう求めた。
 提言は本館、新館からなる同店のうち、複数の地権者がいる新館の跡地利用を主軸にした。緊急的対策、短期的対策、長期的対策、今後の取り組み姿勢ーの4項目でまとめた。
 緊急的対策では、地権者の円滑な意思決定のために外部コーディネーター導入などのサポートを市に求めた。短期的対策では医療・福祉・教育関連のテナント導入や、市役所機能の一部移転、科学館の開設などを検討するよう提案した。
 栗原市長は「公共の施設を入れれば費用負担の問題が生じるなど、短期的には幾つかの課題がある。中長期の方向性を含め、庁内の委員会で提言内容を検討する」と述べた。
 セブン&アイ・ホールディングスが西武沼津店の閉店を決めた6月以降、同市議会は総務経済委員会を中心に関係者の意見聴
取、視察、地権者との意見交換などをしてきた。
《静新平成24年11月6日(火)朝刊》