2012年9月27日木曜日

JR沼津駅の南北自由通路


 JR沼津駅の南北自由通路
 既存跨線橋使用は困難 市当局答弁
 沼津市議会9月定例会は26日、4人が一般質問を行った。JR沼津駅の南北を結ぶ自由通路の設置について、梶茂美沼津駅周辺整備事務局長は市とJR東海との交渉過程などを説明し、「鉄道高架完成までの間の暫定的な対応策について検討を進めていきたい」と答弁した。
 市などの説明では、これまで駅構内の跨線橋を分離、拡幅して暫定的な南北自由通路として利用できるかどうか、JR東海と交渉してきた。しかしJR側は構造上の問題などから市の提案を許可しなかった。
 団体扱いの入場定期券の発行などで、跨線橋の通行者を限定的にする案も提示したが、認められなかったという。ただ、市が新たに自由通路を設置することは否定しなかったという。
 南北自由通路については、2014年夏に沼津駅北側に大型コンベンション施設「プラサ・ヴェルデ」が開業することもあり、沼津商工会議所などから市に建設を求める要望書が提出されている。
《静新平成24927()朝刊》

2012年9月26日水曜日

高氏が出馬断念 沼津市長選


 高氏が出馬断念 沼津市長選

 任期満了に伴う沼津市長選(10月21日告示、同28日投開票)に立候補すると表明していた元函南町議の高雅敏氏(68)=同市住吉町=が25日、市役所で会見し、出馬を断念すると発表した。

 高氏は立候補を取りやめる理由について、「前立腺に異常があり、医師や後援会長から治療に専念するように指示された」と話した。同市長選には現職の栗原裕康氏(63)と元会社役員の中山康之氏(67)が出馬表明している。
《静新平成24年9月26日(水)朝刊》

2012年9月20日木曜日

沼津市議会 26日から一般質問


 沼津市議会 26日から一般質問
 沼津市議会9月定例会は2628日、一般質問を行い、19人が登壇する。
 質間者と主な内容は次の通り。
 加藤元章(志政会)沼津駅暫定南北自由通路▽高橋達也()市民体育館の耐震化▽加藤明子()静浦小中一貫校の防災安全対策▽梅沢弘(未来の風)浜岡原発県民投票条例案▽山下冨美子()自然資源を活用した取り組み▽江本浩二()沼津高架PI▽深田昇(市民クラブ)南海トラフ巨大地震の被害想定▽梶泰久()不要品回収の現状認識▽渡部一二実()内陸フロンティア構想▽二村祥一(同)隣接校選択制の考え方▽渡辺博天(新政会)要援護者名簿の作成状況と共助連携▽伊藤正彦()食によるまちおこし▽千野慎一郎()西武沼津店撤退と駅前都市機能▽岩崎英亮()事業仕分けの成果と認識▽長田吉信(公明)学校施設の非構造部材の耐震化▽片岡章一()市の公的不動産の管理・運用▽水口淳(自民沼津)戸田地区の地震・津波対策▽山崎勝子(共産)こども医療費助成制度▽川口三男()鉄道高架事業への政治判断と課題打開の展望
《静新平成24920()朝刊》

2012年9月11日火曜日

沼津駅北土地区画整理事業が竣工

沼津駅北土地区画整理事業が竣工
 記念式典で経緯振り返る
 独立行政法人都市再生機構は、静岡県東部拠点第一地区土地区画整理事業の竣工記念式典を七日、沼津リバーサイドホテルで開催。土地区画整理審議会委員、評価員、国土交通省、静岡県、市の職員ら三十余人が出席した。
 同事業は、高島町、庄栄町、杉崎町、米山町、大手町一丁目、大字三枚橋の各一部の地区面積一二・一㌶(従前の地権者は所有権者百八十七件、借地権者六件)で行われた。
 事業の目的は、沼津駅北口周辺において、旧国鉄沼津機関区跡地などの大規模空閑地を活用し、駅前広場と都市計画道路などを整備し、文化・交流機能を中心とする高次都市機能の集積を図ること。事業期間は平成十二年三月から三十年三月(清算期間五年を含む)。
 式典では主催者あいさつの後、静岡東部特定再開発事務所の磯部悟所長が、航空写真などのスライドを使いながら事業経過を振り返った。
 市にとっては機関区解体後の跡地活用が課題となり、平成五年に国から沼津、三島、富士、富士宮の各市と清水、長泉両町が静岡県東部拠点都市地域指定を受け、その整備基本計画で、沼津駅周辺は「既存の商業・アミューズメント機能や中枢管理業務を中心とする都市機能の集積と高度化」などと位置付けられた。
 六年に沼津駅周辺土地区画整理事業が都市計画決定された後、県と市が地域振興整備公団(現都市再生機構)に対して事業要請。
 八年、公団は沼津商連会館内に静岡東部特定再開発事務所を開設。公団と県、市が国鉄清算事業団から旧国鉄沼津機関区跡地の取得を開始する。十二年に静岡県東部拠点第一地区土地区画整狸事業が事業認可され、第一回土地区画整理審議会を開催。二十四年六月まで四十四回にわたって開いた。
 事業の進展に伴い、十三年に沼津駅北口駅前広場起工式、十四年に同広場オープニングセレモニー、十八年には公団が基盤整備した機関区跡で複合商業施設BiVi沼
津が開業し、今年、ふじのくに千本松フォーラムが(プラサ・ヴェルデ)建設に着工している。
 県東部拠点第一地区土地区画整理事業は、換地処分の事務手続きが完了すると終了となる。
(沼朝平成24年9月11日(火)号)

2012年9月8日土曜日

区画整理事業 完了を祝い記念式典

 沼津駅北口の区画整理事業
 完了を祝い記念式典


 独立行政法人都市再生機構は7日、沼津市のJR沼津駅北口一帯で進めてきた「静岡東部拠点第一地区土地区画整理事業」の完了を祝う記念式典を同市内で開いた。
 沼津駅周辺のにぎわいづくりなどを目指す同事業は2000年3月、国の事業認可を受けた。約158億円かけて12・1㌶を整備した。
 式典には、地権者らでつくる土地区画整理審議会委員や国、県などの関係者約50人が出席した。同機構東日本都雨再生本部の榎本平副本部長はあいさつで「中核都市にふさわしいまちづくりの一端を担えたことを感謝する」と述べた。
 事業経過が報告され、出席者は今後も駅周辺の拠点性を高めていくことを確認した。
(静新平成24年9月8日朝刊)

2012年9月5日水曜日

中心街振興策など要望 沼津商議所

西武閉店後対応を
 中心街振興策など要望 沼津商議所


 沼津商工会議所は4日、商工業施策に関する年次要望書を沼津市に提出した。来年1月末に西武沼津店が閉店する中心市街地の振興ビジョンの早期策定、2014年夏に沼津駅北口に全面開業する総合コンベンション施設「プラサ・ヴェルデ」への催事の誘致準備など16項目を盛り込んだ。市川厚会頭が市役所で栗原裕康市長に書面を手渡し、13年度予算案などへの反映を求めた。
 中心市街地振興ビジョンに関しては、「市民は中心街の将来構想が見えないことに不安感を募らせている」とし、早期の対応を要請した。
 プラサ・ヴェルデへの誘致では、MICE(展示会、会議などの総称)の誘致と推進の専門家育成を求めた。
 先端医療関連企業の研究開発費用に対する助成制度の創設、医療関連企業の土地利用上の規制緩和など、ファルマバレー構想と「ふじのくに先端医療総合特区」の推進に向けた案件を追加した。
《静新平成24年9月5日(水)朝刊》

プラサ・ヴェルデの活用は?

プラサ・ヴェルデの活用は?

 商議所会頭と駅北地域商工相談員が意見交換

 沼津商工会議所は、地域のニーズを把握する「商工会議所会頭と会員事業所との懇談会」を先月、沼津労政会館で開き、駅北地域(第五、六、七、八、九ブロック)の商工振興委員(商工相談員)約三十人が出席した。同地域で話題となっている「プラサ・ヴェルデについて」をテーマに意見交換した。同懇談会は市内を南北に分けて開催している。
 南北自由通路間に合わないか
 来年6月には新キラメッセ開所
 はじめに商議所の市川厚会頭が、昨年夏の狩野川花火大会における「大船渡児童の招待事業」で、当初六百五十万円程を見込んだ協賛金が市民らの協力で千三百万円程集まり、県の補助金を入れて千五百万円の予算となったため、同事業で余ったお金で大船渡市小中学生の送迎用バスを寄付したことなどを話した。
 一方で、商議所と市役所の関係などについて「市と会議所の経営をどうしていくか、市だけで行政をやっていて果たしていい行政ができるのか。会員(事業所)の意見を集約して何度も何度も行政に提案し、行うべき政策を説明しなければならない」などと説明。
 鉄道高架事業についても「事業を始めて(経営成績が)良くなかったら、少しでもいい方向に経営を向けていくのが民間経営者の考えだ。(高架推進にも)皆さんの意見が必要になる」と語った。
 引き続き、市産業振興部静岡県東部地域コンベンション・ビューロー担当の杉山正人参事がプラサ・ヴェルデ(ふじのくに千本松フォーラム)について説明した。
 旧キラメッセぬまづは暫定的に造られた施設で天井から日の光がもれたり、中の音が外にもれたりしたこと、今回の施設は設計段階でヤマハによって音響が計算されており、歌謡コンサートレベルならば支障はないことを話した。
 また、来年四月に指定管理者が入り、六月のオープンに向けて運営開始することになるが、あらかじめ設定した料金が近隣施設と比べて低く、「指定管理者が、この設定値を下げることはないだろう」などとした。
 杉山参事が担当するコンベンション・ビューローでは、プラサ・ヴェルデの売り込みを各界に行っていて、その方向性としてMICEがあるという。
 MICEはミーティング(企業などの会議)、
インセンティブ(企業などが行う報奨・研修旅行)、コンベンション(国際会議や全国規模の大会、学会)、エキシビジョン(展示会、見本市、イベント)のことで、大会等への参加者が宿泊し、買い物をすることで地域にお金が落ちることが期待されている。
 杉山参事は「(MICE誘致以外に)経済波及効果をどう生かすかも大事になってくる。MICE参加者が普通の旅行と違うのは現役の社会人であること」だと指摘。
 施設利用の営業に回ると、「何か(同施設を利用することのメリットは)あるのか」と聞かれ、海や富士山などがある、と答えると、けげんな顔をされることから、「(観光客ではないので)そういうことよりもコンベンション開催者にとっての(開催目的に合った)メリットが必要だと感じている」とも話した。
 この後、懇談会に移ると、「プラサ・ヴェルデが出来ることにより沼津駅前の発展と市全体の活性化にどう結び付くのか」という質問があった。
 これに対し、市川会頭は市民の五五%が南北の自由通路がないことを疑問視していることを指摘する一方、プラサ・ヴェルデで営業する民間事業者によるホテル百五十室だけでは大型コンベンション参加者には足りないため、市内の宿泊施設や市外にも及ぶ広域施設が潤うだろうとの見方を
示した。
 また、施設内の土産品などの販売所では、地元の商店にカタログを持って商品を申請してもらうことで販売できるようになるだろうとの見通しも示した。
 続いて、市川会頭が「西武百貨店の撤退後について何かあるかと委員側に問いかけると、「商工会議所が入るというのもアイデアかなと思う。(商業者の)先頂をきって西武百貨店に入れば(消費者らの)人の流れを作ることになるのでは」という提案があった。
 この提案者は「南北がこれだけアクセスが悪い状態で(鉄道高架完成までの)十年、二十年待たなければならないのか、ということにもなる。とにかくJR東海との協議を迅速にして、(南北自由通路を)コンベンションの完成に間に合わせるようにしてもらいたい」と求めた。
 これについて市川会頭も「非常にいい意見をいただいた」として、中心市街地活性化に向けた自論を展開した。
《沼朝平成24年9月5日(水)号》