2023年1月31日火曜日
沼津の街再生に向けて lBA未来塾連続講座が最終回
沼津の街再生に向けて
lBA未来塾連続講座が最終回
NPO法人IBA未来塾(松田啓資理事長)は29日、沼津史談会の長谷川徹副会長による「沼津の街再生に向けて」をテーマにした講座をサンウェルぬまづで開いた。
沼津駅南商店街の再生のヒントを探ろうと昨年から全6回の日程で開かれ、今回が最終回。はじめに松田理事長らが講座の概要を話し、沼津の魅力として、ぬまづの宝100選を画像で紹介。
続いて市沼津駅周辺整備部推進課の職員が、沼津駅付近鉄道高架事業への市の考え方について次のように話した。
首都圏に近く、自然環境に恵まれた沼津市は地方都市としては高いアドバンテージ(優位性)を持っているが、鉄道で南北が遮断され、緊急車両の通行にも支障があり、雨でガードが冠水して事故が起きており、都市構造の課題を抜本的に解決するために鉄道高架事業が必要。
事業費は1034億円で、JRが一部を負担し、1000億円のうち国が550億円、残りの450億円を県と市が半分ずつ負担。市は9割を市債で`まかない、20年間で返済する計画。
現在、原の新貨物ターミナルの造成工事と調整池築造工事が行われ、新年度中に本格的な線路等の施設整備が始まる。
これによって13カ所の踏切がなくなり沼津駅南北がつながることで、まちの回遊性が向上して便利になる。貨物駅と車両基地移転後の跡地を活用し、まちが生まれ変わっていく。
続いて長谷川さんが、中央高東側にある現在の車両基地は約1㌶、明電舎沼津事業所南側の現貨物駅は約2㌶の広さがあることを話し、「ここが(両施設移転によって)空き地になるが、市では跡地の活用について一般からも意見を受け付けている。この2カ所については高架本体の完成より早い時期に活用できる可能性もあるため、それぞれに意見を書いてもらい、市に提出したい」と提案。参加者は各自が希望する施設や活用法を書いた。
松田理事長は「沼津再生のために一つでも受講者の意見が採用されると良いと思う。4月からは新シリーズとして、沼津の文学や音楽を取り上げたい」と話した。
【沼朝令和5年1月31日(火)号】
沼津市、民間資本を支援 中心街再開発加速へ強化
沼津市、民間資本を支援
中心街再開発加速へ強化
沼津市は来年度から、JR沼津駅周辺の中心市街地の再開発を加速させるため、民間資本の支援強化に乗り出す方針を固めた。民間が参入しやすい流れを示すことで、特に同駅南口で進む複数の再開発計画を軌道に乗せ、出遅れている駅北口を含めた再開発へ新たな資本も呼び込む。関係者への30日までの取材で明らかになった。
同市の中心市街地で事業化に資ずる民間開発を後押しする。同市での事業を検討しているデベロッパーのほか、再開発構想の貝体化や計画策定を考えている地元の地権者らの相談に応じたり、調整をしたりする。詳細は今後詰めるという。関連経費を来年度当初予算案に計上するほか、市役所内に新部署を設ける方向で、事業化に向け中心市街地整備を推進する。
沼津駅周辺は鉄道高架化の前提工事となる新貨物ターミナル工事が昨年1月に始まり、それに伴う駅周辺整備が今後想定される。市は中心市街地での再開発を進めるには、民間事業者の参入と、整備を検討している地権者の支援強化が不可欠と判断したもようだ。
同駅周辺の再開発は、地元の再開発組合が特定業務代行者と基本協定を結んだアーケード名店街(町方町)の一角と、デベロッパーが決まった仲見世商店街と大手町商店街に囲まれたエリアなど南口を中心に今後進む。このほかにも南口では再開発への複数の動きがあり、市の支援はこの点も想定しているとされる。(東部総局・高橋和之)
【静新令和5年1月31日(火)朝刊】
2023年1月30日月曜日
2023年1月29日日曜日
2023年1月28日土曜日
2023年1月27日金曜日
2023年1月26日木曜日
素六の生涯かるたに 沼津市制100年レトロな外箱、時代映す 【毎日新聞2023年(令和5年)1月26日(木)】
素六の生涯かるたに
沼津市制100年レトロな外箱、時代映す
『房楊枝売り/昌平黌で学問/牧畜業を振興:(う)うることで生計立てた房楊枝(ふさようじ)・(く)苦学の道寺子屋経由の昌平黌・(ね)念願の愛鷹山の払下げ・(せ)西洋に負けじと牧畜牛乳バター』
沼津市制100周年を記念し、郷土.沼津の偉人、江原素六(1842~1992年)のかるた作りを沼津観光協会が進めている。取り札と絵札のデザインは出来上がり、19日、外箱のデザインの選考会が開かれた。
素六は江戸の下級武士の家に生まれ、当時の最高学府、昌平費で学問を極めた。明治維新後の沼津で、愛鷹山麓(さんろく)の官有地払い下げに尽力し、茶業や牧畜業の振興を図った。
かるた裏面の解説を読めば、素六の生涯が分かる仕掛け。解説は沼津郷土史研究談話会(沼津史談会)会員が書き、明治史料館の学芸員が監修した。
一方の絵札は、素六が創設した駿東高等女学校の後身である沼津西高校芸術科美術専攻の42人が分担して描いた。外箱のデザインも美術専攻の6人に1点ずつ描いてもらい、選考会での投票で宗方愛海(あいみ)さんの作品が選ばれた。富士山を背景にした愛鷹山、素六の銅像、牛や羊が描かれたデザイ一ン。江原素六先生顕彰会の土屋新一会長(75)は「選ばれた作品は明へ治時代をほうふつさせるレトロさが良かった。昨年は生誕180年と没後100年を記念して素六の銅像をJR沼津駅前に建てたが、かるたを機に素六が一層周知されればありがたい」と話した。
かるたは3000個作り、1個2000円で近く販売予定。【石川宏】
【毎日新聞2023年(令和5年)1月26日(木)】
2023年1月25日水曜日
2023年1月24日火曜日
2023年1月23日月曜日
2023年1月22日日曜日
東部の産業、教育 礎築く 江康素六かるたで功績継承 沼津西高生デザイン 【静新令和5年1月21日(土)朝刊」】江原翁をかるたで伝える【沼朝令和5年1月22日(日)号】
東部の産業、教育 礎築く
江康素六かるたで功績継承
沼津西高生デザイン
沼津観光協会(沼津市)は、同市の市制100周年記念事業として、県東部の産業や教育の礎を築いた江原素六(1842~1922年)の功績を題材にした「江原素六翁かるた」を製作している。デザインは素六が設立に携わった沼津西高の生徒が担当。19日はパッケージデザインの選考会が市内で開かれた。
かるたは、沼津兵学校や現在の沼津東高などの創立や、愛鷹地区での牧畜や茶栽培にも関わった素六の功績を後世に伝えるために企画した。絵札48枚の原画は沼津西高芸術科美術専攻の42人が描き、読み札の文言は沼津郷土史研究談話会(沼津史談会)が考案。市明治史料館が監修した。
同館で開かれた選考会では、鈴木俊一沼津信用金庫理事長ら8人の選考委員が投票し、富士山や愛鷹山の風景と素六の銅像などをレトロ調に描いた宗形愛海さん(2年)の作品が選ばれた。
選考委員を務めた江原素六先生顕彰会の土屋新一会長(75)は「明治時代を思わせる図柄。かるたの完成で顕彰の動きが広がってほしい」と期待した。
かるたは3月ごろに完成する予定。学校などへの配布の他、一般販売もする。
(東部総局・尾藤旭)
【静新令和5年1月21日(土)朝刊「ワイドしずおか」】
江原翁をかるたで伝える
パッケージデザインの採用で選考会
沼津市制100周年記念事業の一環として、「江原素六かるた」の作製が進められている。19日には明治史料館(西熊堂)で、かるたのパッケージデザイン選考会が開かれた。
会の冒頭、これまでの経緯について沼津観光協会の原川隆信さんが説明。7月に市制100周年を迎えるに当たり、同協会は関係団体などと協力して「江原素六かるた」を作ることにした。
子どもが楽しみながら江原翁の功績を学べるようにと、読み札については、郷土史を研究する「沼津史談会」に依頼。
長谷川徹副会長をはじめとする史談会会員達は、明治史料館学芸員に確認してもらいながら推敲を重ねた。48枚の読み札の文は簡潔なものとしたが、裏面には江原翁の各事績についての詳しい解説が書かれている。
絵札については、西高芸術科美術専攻の生徒に依頼。読み札に符合する絵が生徒それぞれの筆致で表現された。
さらに、かるたのパッケージ(箱)のデザインは「関係する識者で決めてほしい」と同校からの要望により、提出された6作品の中から選考会で採用作品が決定されることになった。このため、江原素六先生顕彰会、沼津信用金庫、JAふじ伊豆なんすん地区本部、ぬまつ観光ボランティアガイド、西高杜蔭同窓会からもそれぞれ選考委員が就いた。
いずれも高校生らしい発想と、デザイン性に優れた作品で、投票で選ばれたのは宗形愛海さん(2年)の作品。曲線的な窓枠の中に、愛鷹山と富士山を望む景色が広がり、江原翁の銅像が、それを眺めるように立っている。
「どの作品も、それぞれに素晴らしく、ひとつを選ぶのは難しい」と、選考委員を悩ませ、選出された以外の5作品も等しく票を獲得するなど、水準の高さかうかがえた。
かるたは多くの子どもに届くことを願って各団体が協力し、これから作製される。
【沼朝令和5年1月22日(日)号】
2023年1月20日金曜日
2023年1月19日木曜日
御宿場印求め 来たれ東海道 三島一白須賀22カ所制作
御宿場印求め 来たれ東海道
三島一白須賀22カ所制作
県信金協、各観光協に寄贈 県信用金庫協会は東海道の旧宿場町を活用した観光活性化事業として、県内全22カ所の印章「御宿場印」と台帳「御宿場印帳」を制作し、18日に東海道沿いの県内各観光協会に寄贈した。21日に発売する。訪日客を含めた県内誘客につなげ、新型コロナウイルス禍から回復途上にある地域企業を支援する。
御宿場印は神社や寺院の御朱印などにちなんで考案。はがき大の紙に宿場名を記し風景画を添え、三島(三島市)から白須賀(湖西市)まで22枚をそろえた。各地の観光案内所や飲食店など38カ所で取り扱う。
18日に静岡市駿河区の老舗飲食店「丁子屋」で開かれた寄贈式で、県信金協会の田形和幸会長(しずおか焼津信金理事長)は「宿泊、飲食、運輸など多くの業種にプラス効果が出る。地域振興の起爆剤になれば」と期待した。県内観光協会を代表し、するが企画観光局(同市葵区)の池田文信専務理事は「素晴らしいコンテンツをいただいた。歴史ファン以外にも年代、国籍問わず幅広く誘客を図る」と述べた。
東京・日本橋ー三島間は、平塚信金など9信金の企画で昨年10月に同様の事業が先行している。今後、3月までに愛知ー京都間の各信金の協力を得て、東海道全宿場町の「御宿場印巡り」ができる態勢を整える。
同印は1枚税込み300円、印帳は1冊同3千円。販売場所は県信用金庫協会のホームページ(HP)で紹介する。同HPは英語版もある。(経済部・高松勝)
【静新令和5年1月19日(木)朝刊】
2023年1月18日水曜日
沼津駅南に再開発ビル 店舗や住居テナント誘致へ 地上20階建て規模【静新令和5年(2023年)1月18日(水曜日)】
沼津駅南に再開発ビル
店舗や住居テナント誘致へ 地上20階建て規模
沼津市のJR沼津駅南(大手町)に、地上20階建て規模の再開発ビルが建設されることが17日までに、関係者への取材で明らかになった。駅の至近に位置し、完成後は店舗や駐車場、住居を開設するほか、大手テナントの誘致を計画している。規模は駅南の複合施設「イーラde」(地下1階、地上20階、大手町)に匹敵するとされ、鉄道高架化に伴い周辺で進む再開発の核になりそうだ。
関係者によると、事業協力者は旭化成不動産レジデンス(東京)と三菱地所レジデンス(同)の共同企業体。地権者らで構成する「大手町五丁目第一地区市街地再開発準備組合」(理事長・古沢隆マルサン書店代表取締役)が同日までに決めた。今後、関係機関と都市計画決定に向け協議を始める。
再開発エリアは駅南から沼津港につながる幹線道路「さんさん通り」と仲見世商店街に挟まれた一角。対象は約0・4㌶で、ワシントン靴店や旧マルサン書店仲見世店、飲食店など商業機能が集積した中心市街地に位置する。駐車場を備えて地元店中心に入居し、住居は約100戸のイーラdeより多い戸数を構える計画という。
地元は建物の老朽化や、郊外の大型商業施設などの進出による商店街衰退を受け、5年ほど前から再開発に向け検討を開始。当初は地権者が個別に構想を練っていたが一体となって整備すべきと、再開発に賛同する地権者らで準備組合を立ち上げた。古沢理事長は「仲見世商店街の再生、県東部の拠点となるまちづくりを目指したい」としている。
(東部総局・高橋和之)
にぎわい創出に期待 沼津市長
沼津市大手町の再開発計画が明らかになった17日、頼重秀一市長は取材に対し、大手事業者がデベロッパーに決まったことを挙げ「沼津の潜在的なポテンシャルが評価された」と指摘。具体的な課題は関係部局との協議が必要とした上で、「中心市街地のにぎわい創出に寄与すると期待している」とした。
市の構想と連動不可欠
地上20階建て規模の複合施設を建設するJR沼津駅南(沼津市大手町)の再開発計画が17日までに浮上した。同じ駅南ではアーケード名店街(町方町)の再開発も始動する。鉄道高架化による駅周辺の整備計画が今後具現化する中、複数の大規模再開発が進行する。地元が目指すにぎわい創出には、市が構想するまちづくりとの連動性が求められる。
市の「中心市街地まちづくり戦略」は官民連携を強調し、居住機能の充実や交通体系再編による人中心の環境整備などを掲げる。今回判明した再開発計画では居住部分を手厚く整える方針だ。地権者らによる再開発準備組合の古沢隆理事長は「人が多く住まないと活性化につながらない。駅周辺の住環境を整え、まちなか居住を促進したい」と強調する。
同駅周辺の居住人口は堅調に推移している。新幹線が発着する三島駅まで在来線で一駅(約4分)というアクセスの良さが要因とされ、沼津駅脇の複合施設「イーラde」のマンションは引き合いが強まっている。
JR沼津駅南の再開発の動き
▼富士急行の2階建て複合ビル(大手町)
▼アーケード名店街(町方町)の特定業務代行者が決まり、今後解体に着手する。2027年8月に新たな建物が完成予定
▼寝具・インテリア商品販売の綿安商店が22年9月、新複合ビルオープン(大手町)
※駅北では商業施設の誘致話が浮上
【静新令和5年(2023年)1月18日(水曜日)】