防災人材効果評価割れる
県事業レビュー初日
県民らが県の事業効果を評価する本年度の「県事業レビュー」が12日、県庁で始まり、抽選で選ばれた県民評価者95人と専門委員12人が2会場で「地域資源を生かした産業の創出・集積」と「地震・津波対策の推進」の2テーマ4事業を点検した。地域防災力向上人材育成事業は防災人材と地域との関わりが希薄などとする指摘が相次ぎ、「一定の効果がある」と「あまり効果がない」の判定が同数に割れた。
県民評価者の多数決で評価を決めるため、同事業の評価結果は両論が併記される。このほかの3事業は「一定の効果がある」と判定された。
議論では、本県は自主防災組織の組織率が100%近い水準を誇る一方、知事が認証するふじのくに防災士が自主防と十分に連携せず、「平時の地域防災に人材を生かし切れていない」との批判が出た。
防災マイスターや地域防災指導員など、防災士と同様に「ふじのくに」の冠を付けた知事認証制度が複数あることを念頭に、出席者が「防災人材に対する県のスタンス、位置付けが曖昧」と苦言を呈する場面もあった。
県産食材の消費拡大を目的に掲げた「食の都づくり」推進事業は、成果指標に「地産地消率」を設定していることを取り上げ、「(県産食材の)県外での消費や輸出の指標も持つべきでは」と再考を求める意見が出た。県産食材を積極活用する料理人らを表彰する「ふじのくに食の都づくり仕事人」についても「県産食材の消費拡大に結びついているか不透明」「仕事人の数を増やすより、いかに仕事人を活用するかが大事」などの指摘があった。
13日は観光や実学推進フロンティアなどをテーマに実施する。
【静新平成27年9月13日(日)朝
刊】
150912県事業レビュー from 河谷杯歩 on Vimeo.
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