13年度予算案 沼津市 中
「津波防災」 募る不安に対策強化
東日本入震災から2年がたとうとしている2月初旬、沼津港にほど近い住宅密集地に住む林佳子さん(72)は、目の前に広がる駿河湾を眺めながらつぶやいた。「ぐらっと揺れたら逃げる。それしかない」ー。沿岸の市民の津波に対する恐怖と警戒心は根強い。
南海トラフ地震の想定では、市内の浸水面積(浸水深1㌢以上)は6・2平方㌔。林さんが暮らす海抜約3㍍の地域も1~2㍍の浸水が予測されている。震災以降、林さんは自宅近くの津波避難ビルをチェックし、食料の備蓄も徹底している。
市は2012年度、地震・津波対策に21億円を投じた。11年度から2力年計画で進めてきた「緊急地震・津波対策アクションプラン」に基づき、津波避難訓練対象区域内で200棟の津波避難ビルを指定したほか、静浦、内浦、西浦、戸田地区には177路線の避難路を整備した。
13年度の一般会計当初予算案は投資的経費が大幅に減少したが、地震・津波対策は約4億円を上積みした。海抜2㍍に位置する西浦保育所の高台移転を完了させ、浸水区域内にあるときわ保育所の隣地に整備する人工築山の詳細設計を行う。園児の母親は「震災以降、不安が付きまとい、安心して仕事ができなかった。一日も早く完成させてほしい」と期待する。市の幹部は「保護者の安心材料を提供する津波対策は子育て支援にもつながる」と説明する。
市は、ブロック塀の撤去などに対する公費補助、同報無線を自動受信する防災ラジオの有償配布など市民の自助努力を促す事業も継続する。
市民の防災意識は確かに向上した。だが、津波へ過度な恐怖心を抱いている人もいる。市は6月に公表される県第4次地震被害想定を踏まえ、市内の現状を再検証する。さらにアクションプランを新たに策定し、市民への啓発を含めた行動計画を作る。市危機管理課の担当者は「市民の自助と災害を正しく恐れる知識が広まらなければ、一つ一つの対策は生きてこない」と力を込める。
《静新平成25年2月9日(土)「検証」》
2013年2月9日土曜日
2013年2月7日木曜日
沼津市新年度予算案
沼津市新年度予算案 前年度比4億円増
沼津市が6日発表した2013年度当初予算案は一般会計が677億円で前年度を6・3%下回った。厳しい財政事情の中でも、地震・津波対策の経費は前年度より約4億円増額した。昨年の事業仕分けで要改善とされた下水道事業など6事業は計5億3900万円を削減した。栗原裕康市長は、市民サービスの維持と、民間と協働したまちづくりにも主眼を置いた予算編成と説明した。
▼安心・安全
門池、今沢、内浦の地区センター建設事業(5億5500万円)と戸田地域活性化センター建設事業費(2億3千万円)は市民活動や避難時の拠点として整備する。小中一貫型学校整備事業(16億6100万円)で建設する静浦小中一貫学校も避難所機能を担う。津波対策事業(7千万円)は戸田地区に津波避難タワーを新設し、同市本に設ける築山の詳細設計を行う。
▼まちづくり
まちあるき拠点創造事業(1500万円)は中央公園で民間が開く観光イベントを支援する。キラメッセぬまづ利用促進事業(1億1700万円)は施設の管理運営、大型会議の誘致を行う。住宅政策推進事業(900万円)は中心市街地の居住促進に向けて計画を策定する。スマートインターチェンジ設置事業(4億8千万円)は東名高速道愛鷹パーキングエリア付近の道路改良工事や、新東名高速道駿河湾沼津サービスエリアへの新設に向けた実施設計費として計上した。
《静新平成25年2月7日(木)朝刊》
沼津市が6日発表した2013年度当初予算案は一般会計が677億円で前年度を6・3%下回った。厳しい財政事情の中でも、地震・津波対策の経費は前年度より約4億円増額した。昨年の事業仕分けで要改善とされた下水道事業など6事業は計5億3900万円を削減した。栗原裕康市長は、市民サービスの維持と、民間と協働したまちづくりにも主眼を置いた予算編成と説明した。
▼安心・安全
門池、今沢、内浦の地区センター建設事業(5億5500万円)と戸田地域活性化センター建設事業費(2億3千万円)は市民活動や避難時の拠点として整備する。小中一貫型学校整備事業(16億6100万円)で建設する静浦小中一貫学校も避難所機能を担う。津波対策事業(7千万円)は戸田地区に津波避難タワーを新設し、同市本に設ける築山の詳細設計を行う。
▼まちづくり
まちあるき拠点創造事業(1500万円)は中央公園で民間が開く観光イベントを支援する。キラメッセぬまづ利用促進事業(1億1700万円)は施設の管理運営、大型会議の誘致を行う。住宅政策推進事業(900万円)は中心市街地の居住促進に向けて計画を策定する。スマートインターチェンジ設置事業(4億8千万円)は東名高速道愛鷹パーキングエリア付近の道路改良工事や、新東名高速道駿河湾沼津サービスエリアへの新設に向けた実施設計費として計上した。
《静新平成25年2月7日(木)朝刊》
2009年11月14日土曜日
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