2011年3月21日月曜日

3.11大津波


「波の壁」撮影
 福島・南相馬の男性
 「巨大な波の壁が迫ってきた。覚悟を決めてシャッターを切った」ー。
 福島県南相馬市小高区の自然環境調査員富沢貞嗣さん(35)が20日、大津波が押し寄せる瞬間の生々しい様子を語った。
 11日の地震発生直後、富沢さんは海岸から数百㍍離れた高台の自宅で津波を目撃。第1波、2波はそれほど大きくなかったが、「ドン」と音を立てて近づいてきた3波は、白い波しぶきを巻き上げながら、一気に押し寄せたという。「巨大な波を見たとき、『死ぬんだ』と感じた。自分がいなくなっても、この瞬間を残さなければと思った」と振り返る。
 津波は目の前にあるすべてをのみ込んだ。「さっきまであった街並みが更地になっていた。スピード、威力は計り知れない」と語る。
(静新平成23年3月21日)

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