日蓮聖人伝承の八日堂滅除式
下河原町の妙海寺行事に檀徒ら多数
日蓮宗妙海寺(笹津海道住職)は「八日堂滅除式」を七日夜、「日蓮聖人筆御本尊公開」を八日、下河原町の同寺で行った。
滅除式は、日蓮聖人が高波の被害に苦しむ住民のために千本浜海岸近くの小堂「如来堂」に八日間こもって祈祷し、高波を鎮めた伝承に由来する厄除け祈願の行事で、十二月三十一日午前六時から一月八日午前六時まで丸八日間かけて行う祈祷の一環として鎌省時代から続いている。
檀信徒をはじめ家族連れ、小中学生や高校生も多数訪れ、心から消し去りたいこと、治したい病などを滅除札に書いて厄除けを祈願。満員となった本堂で導師の笹津住職と式衆の憎侶が修法を行う中、全員が御本尊に向かい焼香した。
笹津住職が「大難を小難に、小難を無難に変じ、転じて…」と、厄除けや七難退散、所願成就を祈祷。本堂の照明を落とすと式衆が参拝者の前に並び、火打石で火花を飛ばした後、一人一人の背中や頭を法具で払った=写真。最後に導師らに続いて参拝者も境内に出て、滅除札の焚き上げを見守った。
八日には、八日堂の祈祷満願となる午前六時から日蓮聖人直筆の御本尊を公開し、平成十五年の夏に聖人の指紋が発見されたことにちなんだ「おゆびあとまんじゅう」を販売した。
【沼朝平成31年1月9日(水)号】
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