あすから2年ぶり 沼津・城岡神社例大祭
若手創作家PRに一役
ポスター、手ぬぐい、ポストカード
沼津市の大手町町内会は29、30の両日、沼津城の守護神で徳川家康などを祭る城岡神社の例大祭を2年ぶりに開催する。今年は大手町の前身となる地区の設立から130周年に当たるため、同町内会で創作活動に取り組む若手3人が地域活性化につなげようとポスターや手ぬぐい、ポストカードを作成してPRに一役買っている。
大手町はJR沼津駅南口周辺の市街地。例大祭ではみこしが町内を巡る初夏の風物詩になっている。昨年はコロナ禍で見送り、今年はみこしを台車に乗せて巡幸して密を防ぐ形での実施を決めた。
ポスターは目抜き通りのさんさん通りを練り歩く行列とみこしをイメージし、グラフィックデザイナーの大木真実さん(41)が手掛けた。大木さんは「積み重ねられた神社の歴史に、新しい感覚で関われたら」と思いを語る。
デザイナーの原田真理子さん(33)は、神社の紋と宮司が手書きした「城岡神社」「御禮」の文字を配置した手ぬぐいを制作した。ポストカードは、切り絵作家の川□大夢さん(24)が稲荷信仰に基づくキツネと稲穂や、出雲大社の神の使いとされるウミヘビを描いた。
26日には同会のメンバーが市役所で頼重秀一市長に報告した。名取正純会長は「3年後には創建200年を控える。若い世代が祭りの今後を考えてくれてうれしい」と話した。例大祭は29日に奉納の舞、30日にみこし巡幸を行う。手ぬぐいは1本千円、ポストカードは300円で社務所で販売する。
(東部総局・菊地真生)
【静新令和3年5月28日(金)朝刊】
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