芸術発信の拠点ぬましんストリートギャラりー
400回目作品展 来月4日まで
坂部さん(沼津出身)油彩画節目飾る
沼津市の沼津信用金庫本店にある「ぬましんストリートギャラリー」の展示会が、400回を迎えた。中心市街地にある仲見世商店街の一角から、地域の芸術・文化の発信拠点として約30年にわたって多彩なジャンルの作品展示を続けている。担当者は「第一線で活躍する芸術家の作品を地方で楽しめるギャラリーとして活動を続けたい」と話す。
同信金は、1987年11月に本店を新装した際に、市民に芸術に触れてもらう機会をつくろうとウインドギャラリーを設けた。洋画や日本画、彫刻や書など各分野の著名作家や新鋭作家の作品を展示し、世界的な美術家草間弥生さんの作品展も開いた。白隠禅師や沼津兵学校に関ずる企画展を行うなど、沼津の文化の掘り起こしにも貢献している。
400回目となる今回はパリを拠点に活動する沼津市出身の画家坂部隆芳さんの作品展を6月4日まで開いている。「神」を題材にした油彩画9点が並び、滝や木をモノトーンで厳かに表現した作品が通行人の目を引いている。
同ギャラリー企画・運営責任者の溝淵俊次さん(74)は「海外での活躍がめざましく、節目にふさわしい地元の画家。沼津の人たちに見てもらいたい」と話した。
(東部総局・山川侑哉)
【静新令和3年5月19日(水)朝刊21面】
0 件のコメント:
コメントを投稿