津波ハザードマップ作製
沼津市標高、避難ビル掲載
沼津市は地区別津波ハザードマップを作製し、15日、対象地区への配布を始めた。「避難訓練対象地域」を新設して従来より広い地域に警鐘を鳴らすほか、避難行動をイメージしやすいよう、避難路の標高や避難ビルの位置などを掲載した。
東日本大震災で津波に対する住民不安が高まったのを受けた緊急措置で、県が第4次被害想定を策定するまでの暫定版。江戸後期の安政東海地震(1854年)時に浸水が確認されたが、第3次被害想定では浸水域に該当しない地域を訓練対象地域に指定した。
改良版は地点ごとの海抜表示や防潮堤、堤防高を示し、国の基準を満たした津波避難ビルは赤色で表した。東海地震で5~10㍍の津波到達が予測される市南部の避難路は、海抜20~30㍍以上に逃げられるルートを行き止まりのあるルートと分けて表示し、想定外の事態に備えられるよう配慮した。
避難路の実態や国基準に適合した避難ビルを洗い出す現地調査の結果を反映させた。マップは全市版も作製し、来年3月に配布する予定。
(静新平成23年12月16日朝刊)
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