2013年10月6日日曜日

西条町に雇用創造オフィス

西条町に雇用創造オフィス
 各種障害福祉サービス事業を展開
 情報通信システムの設計、施工、コンサルタント業務などを行うIT企業のアイエスエフネットグループ(渡邉幸義代表)は、西条町一六一、カー二ープレイス沼津ビルにアイエスエフネットライフ静岡沼津事業所を設立。六階建てのビルを「雇用創造オフィス」と位置付けて十八日に開所し、障害者総合支援法に基づく各種障害福祉サービス事業等を展開する。
 ビル各階で異なる運営
 就労支援、飲食、デイサービスも

 同グループは、市内出身で武蔵工業大学(現・東京都市大)を卒業後、大手IT企業に勤めていた渡邉代表が、二〇〇〇年一月にITネットワークエンジニアの育成と派遣を行うアイエスエフネットとして創業。
 現在、東京都港区赤坂に本社を置き、地元沼津をはじめ国内に十九拠点を設け、グループ会社・団体や七つの海外拠点を合わせたグループ全体で二千四百人余りを雇用している。
 「履歴書を見ないで就労意欲を基準に社員を採用している」といい、ニート、フリーター、障害者、引きこもりなど就労困難者の雇用に積極的で、〇八年には、障害者雇用に特別な配慮をした特例子会社アイエスエフハーモニーを設立。
 「日本で千人の障害者雇用」を目標とし、川崎市との官民連携で生活保護費受給者や障害者の雇用を目指し、雇用創出専門企業を立ち上げ、新潟、沖縄、佐賀各市などでも官民連携の取り組みを行う。
 アイエスエフネットライフは、障害者や就労困難な環境にある人が将来的に自立して就労できるよう、基礎訓練から就労のための実践的な職業訓練までを行い、仕事を生み出すとともに、雇用機会を提供することに焦点を置いたビジネスの創造を目指している。
 そのため、就労継続支援A型事業所や就労移行支援事業所を開設し、障害者雇用の推進とコンサルタント事業、コールセンター事業、飲食業の経営、加工食品、飲料品の販売、労働者派遣事業などに社員約百人、障害者約三百五十人を雇用している。
 沼津に開所する事業所は、同社を核に、専門のサービスを提供するクループ会社・団体が各階を運営し、利用者を支援するという形態を採用。
 二階は重多事業所として重度障害者の雇用と支援を行い、レストランと弁当センターをオープン。レストランで飲食を提供し、一般やシニア向けに弁当の宅配を行うとともに、施設利用者らに弁当を供給する。
 三階は就労継続支援B型事業所で、SOHO会議室やオープンスペースを設け、利用者二十一人を受け入れる。
 四階は就労移行支援事業所として十二人を受け入れ、施設外就労も行う。
 また、高齢者デイサービスを提供し、ジムの健康増強トレーナーとして、スポーツインストラクターでタレントのチャック・ウィルソン氏を週一回招く。貸しセミナールームもある。
 五階は就労継続支援A型事業所で、就労困難者三十人を受け入れてコールセンターを運営。施設外就労先での就労も行う。
 六階は就労継続支援AB型、就労移行支援の複合事業所で、企業や自治体に清掃業務、名刺作成、データ入力作業、事務作業など障害者らにできる仕事の切り出しを働き掛けて就労先を開拓し、就労困難者や障害者、一般就労希望者、高齢者らを派遣。障害者百人を含み、就労困難者ら約三百人の雇用創造を目指している。
 渡邉代表は「沼津への事業所の開所は地元貢献ということで決断した。主にコールセンター、ジム、レストラン、マッサージ、貸しセミナールームを一棟のビルの中で展開し、障害のある人を、まず五十人雇用しようと考えている。さらに、デイサービスで要介護からの健康増進により、元気になったシニアを雇用したい」と話している。
 施設に関する問い合わせは同社沼津事業所(電話九五四-三九四三)
《沼朝平成25106()号》



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