沈没客船「スカンジナビア」
ゆかりの品で姿再び 沼津で展示
1970年に沼津市西浦木負の沖合に係留され、2006年、えい航中に沈没した豪華客船「スカンジナビア」(旧名ステラポラリス)の写真やゆかりの品々を集めた展覧会「スカンジナビアの思い出」が30日まで、沼津市我入道の芹沢光治良記念館で開かれている。
係留地点近くの飲食店「海のステージ」が、保存する資料を中心に約50点を出品した。同船の設計図、100分の1模型、関連する写真や動画のほか、船内で使った食器やルームキー、方位磁針などを展示している。
同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」をきっかけに同店に通うファンたちが、写真修復や資料収集など、企画に協力した。同店オーナーで、同船の現地保存を訴えた「スカンジナビアを保存する会」元事務局長の前島希久也さん(78)は「文化の掘り起こしに一役買ってくれた。ありがたい」と感謝した。
「ラブライブ!」ファンの一人で会社員の杉山毅さん(37)=東京都杉並区=は「沼津を訪れるファンが、地元の歴史文化に触れる契機になってほしい」と期待を込めた。
(東部総局・橋爪充)
【静新平成30年4月24日(火)朝刊】
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