野球部前監督解雇労働審判
沼津学園側が答弁書
飛龍高(沼津市)の元教員で野球部の前監督(43)、前コーチ(34)が懲戒解雇されたのは不当だとして、同校を運営する学校法人沼津学園(杉山盛雄理事長)を相手取り、処分の無効確認などを求めて申し立てた労働審判の第1回審理が3日、静岡地裁であった。
審理は非公開で行われた。学園側代理人によると、前監督や前コーチから暴行を受けたとする卒業生、在校生計約10人分の陳述書や、前監督の使途不明金に関する元外部コーチの証言を基にした答弁書を提出して解雇の正当性を主張した。
その上で「次回の期日までに再度コンプライアンス委員会を開き、父母に意向を確認して今後の対応を決める」と審判官に伝えたという。
前監督、前コーチの代理人は、学園側の答弁書などに反論する証拠などを提出して解雇の無効を改めて求めた。
申立書によると、前監督は2017年9月30日、秋季県大会の試合で審判に抗議し、試合を中断させたとして監督を解任され、さらに遠征費の横領や選手への暴行など7点を理由に18年3月27日付で懲戒解雇された。前コーチは選手への暴行と無免許授業に関する資料を外部に持ち出そうとしたことを理由に同日付で懲戒解雇された。
【静新平成30年7月4日(水)三面記事】
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