公共施設の休業を段階的に解除
モンミュゼでは急きょ水彩画展
モンミュゼでは、8日の開館が決まったことを受け、急きょ企画展の準備を開始。5月に開催予定だった企画展は既に中止が決まっていたため、荻生昌平副館長が水彩画48点を自宅から持ち込み、水彩画展を17日まで1階と2階で開いている。
荻生副館長は12歳で絵を描き始め、高校1年の時に第1回市美術展で市長賞を受賞。薬科大を卒業して薬剤師として家業を継ぐ一方、画家に師事して創作活動を続け、県立美術館や東京京橋のギャラリーを中心に個展を開いている。
2000年にNPO法人沼津文化協会を立ち上げて代表を務め、同協会がモンミュゼの指定管理を受託。中学時代からプロに学んだヴァイオリンの腕を生かして教室を開き、教え子と共に同美術館でも演奏を披露する。
同展では、国際的版画家の山口源に学び60年前に制作したモノクロ版画や、ボスターの原画に採用されたデッサンなど古いものから、岩や渓流など水辺の風景を描いた具象画、ここ20年程取り組む「水」をテーマにした抽象的な作品までを出展。
ヴァイオリンのコンサートなどで贈られることが多いというランを描いた作品も多く、きれいに咲いた花が枯れて散るまでの姿を1つの画面で構成し、沼津文芸の表紙を飾ったものもある。
「水」がテーマの作品は、以前には川面に映る風景をストライプ状に表現した作品が多かったが、最近は「水には色も形もない。外側の色や形を借りて表現されている」ことを突き詰めた作品となっている。
新作では色のみを使い、画面いっぱいに水を点で表現したものもあり、「見る人に自由に感じてもらえたら」と話している。
開場時間は午前10時から午後5時。月曜日休館。入館料200円(市内の小中学生は無料)。
問い合わせは同美術館(電話952-8711)。
【沼朝令和2年5月10日(日)号】
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