選択2021しずおか
衆院選選挙区攻防
6区 沼津市、熱海市、伊東市、下田市、伊豆市、長泉町、清水町、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、伊豆の国市のうち旧大仁町と旧韮山町
立候補予定者 渡辺周59 立民現⑧'党幹事長代行 勝俣孝明45 自民現③国環境政務官 山下洗棋30 維新新青果販売業
維新新人の動向を注視
「(新人が)どちらの票を食うのか」。立憲民主党の渡辺周氏、自民党の勝俣孝明氏=比例東海=の現職両陣営は無名の新人に気をもむ。渡辺氏が逃げ切った2017年の前回選が631票差など、12年以降3回の対決でいずれも接戦を演じた2氏。日本維新の会の新人山下洗棋氏との三つどもえが見込まれる今回選は、新人の得票が勝敗を左右する可能性がある。
連合静岡の推薦を受け、主な傘下労組から推薦を得る渡辺氏。企業・団体回りを精力的にこなす。ただ、共産党との共闘には「労組間に温度差がある。組合員に完全に理解してもらうのは困難」と労組幹部。父・朗氏からの根強い"渡辺ブランド"は存在するが、古株の支援者は「今回は自前でやったらいい」と突き放す。陣営はコロナ禍で大規模な集会を見送り、きめ細かな支援者回りのほか、これまでになかった地域に拠点を設けて支持拡大を狙う。
「狙うのは一つ」。岸田文雄内閣発足を翌日に控えた3日、沼津市で開かれた勝俣氏を囲む会で、地元選出の杉山盛雄県議が小選挙区での初勝利をと訴えた。党の市町支部や友好団体などにも支持を求めて保守層を固める。
熱海市の土石流の被災地、崩落した沼津市の黄瀬川大橋。勝俣氏はいち早く現場を訪れ、復旧を住民に約束するなど政権政党としての存在感をアピールする。ただ、立・共の共闘を懸念する。
組織を持たない山下氏は伊東市の維新市議のつてで選挙区内を回っている。街頭演説などで知名度向上に力を注ぎ、「今上の古い政治では駄目」(同氏)と同世代の若者への発信を重ねる。
フリージャーナリストの大嶽創太郎氏は13日、出馬断念を正式表明した。
【静新令和3年10月14日(木)朝刊】
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