6区 勝俣孝明氏(45)自民前④
元 環境政務官、党水産副部会長、スルガ銀行社員、企業経営研究所研究員
▽慶大大学院修了▽沼津市花園町
実績強調し初勝利
過去3度と同様に事実上の一騎打ちとなった選挙戦は、勝俣孝明氏(45)=自民前=が初めて小選挙区で勝利した。9選を目指した渡辺周氏(59)=立民前=は郡部を中心に勝俣氏の後塵(こうじん)を拝し、敗北を喫した。
勝俣氏は熱海市の土石流被害や沼津市の黄瀬川大橋崩落時の対応など、与党議員としての実績を強調。コロナ禍で厳しい経営の観光や宿泊業の関係者も活発に動いた。選挙戦術を変え、公示後は街頭演説を30分間隔で百回以上展開して直接有権者に発信。系列の地元議員と支援団体に加え、中学区単位で新設した組織が支持の輪を広げ、推薦を得た公明党の動きも奏功した。
渡辺氏は従来の支持組織の引き締めを図ったが、共産党との共闘への反発などから労組が一枚岩になれず初黒星となった。支援者の高齢化による組織力の低下も否めなかった。
山下洸棋氏(30)=維新新=は同世代への支持拡大を図ったが浸透しなかった。
勝俣孝明氏は初めて小選挙区での勝利をつかんだ。沼津市大岡の事務所は本人が姿を見せる前から歓声と拍手に包まれ、「今か、今かと主役の登場をせかす雰囲気に。顔を紅潮させながら現れた勝俣氏は「(前回選挙の票差の)631という数字をやっと忘れられる。全力で働く」。感極まった表情で支援者らと抱き合った。
【静新令和3年11月1日(月)朝刊20面】
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