ディアナ号 史日本遺産に
富士市日ロ友好協
市に登録手続き要望 富士市日ロ友好協会は23日、幕末のロシア船ディアナ号に関連する史実を隅文化庁の「日本遺産」に登録する手続きを進めるよう求める要望書を富士市に提出した。
プチャーチン率いるディアナ号は幕末に下田港を訪れた際、安政大地震の津波に遭って損傷した。修理のため戸田港へ向かう中で嵐に見舞われ、富士市宮島沖で沈没したとされる。500人に上る乗組員を同市の漁民が救助し、その後の条約調印や日本初の洋式船「戸田号」建造につながった。
要望書では、人命救助に全力を投じた郷土の偉業を後世に伝える重要性を訴えたほか、江戸末期に県東部で人道的活動や開国への歩みが記されたことは日本遺産にふさわしいとし、沼津市や下田市と協力して認定を目指すことを求めた。
斉藤斗志二名誉会長や太田康彦会長らが市役所を訪れ、小長井義正市長に要望書を手渡した。斉藤名誉会長は「日本一の富士のもとで世界に誇る美しいストーリーがあったこと一を全国、世界に発信したい」と述べた。
【静新令和4年5月24日(火)朝刊】
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