県内平均寿命「西高東低」
県内の市区町で2020年の平均寿命が最も長かったのは、男性が浜松市浜北区の82・7歳、女性が同市西区の88・1歳だったことが17日までの厚生労働省のまとめで分かった。男女ともに上位は西部、下位は伊豆や東部の自治体が目立つ「西高東低」の傾向が浮かんだ。大半の市区町で5年前の前回調査から平均寿命が延びた。
20年厚労省調査
全国平均は男性81・5歳、女性87・6歳。県内の平均は男性別・6歳、女性87・5歳で、いずれも前回調宜(男性81・0歳、女性87・1歳)を上回った。
厚労省が公表した市区町村別生命表によると、2位以下は男性が浜松市東区と南区の82・6歳、同市西区82・5歳、菊川市82・4歳、掛川市82・3歳の順だった。女性は藤枝市が88・1歳、湖西市が88・0歳、掛川市、森町、浜松市浜北区、同市天竜区、島田市、浜松市東区がそれぞれ87・9歳で続いた。小数点第2位を四捨五入しているため、年齢が同じでも順位は異なる。
5年前の調査と比べると、男性は袋井市と菊川市が約1・5歳延びるなど全ての市区町で改善した。女性も牧之原市が約1・2歳上回るなど37市区町で延伸した。
一方、ワースト1位は男女ともに熱海市で、男性は80・3歳、女性は85・9歳だった。県内トップとは、どちらも2歳以上の差があった。熱海市の女性は全国の市区町村でも11番目に低かった。
厚労省の担当者は自治体」で差が生じる理由について「明確な要因は分からないが、生活習慣や保健医療水準、健康への意識などさまざまな要因が関連しているのではないか」としている。
市区町村別生命表は国勢調査や人□動態統計に基づき、2000年から5年ごとにまとめている。公表は今回で5回目。 全国で平均寿命が最も長いのは男女ともに川崎市麻生区で、男性84・0歳、女性89・2歳。最も短いのは男女ともに大阪市西成区で男性73・2歳、女性84・9歳だった。
(政治部・森田憲吾)
【静新令和5年5月18日朝刊】
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