2013年9月14日土曜日

同級生交歓:平成25年10月号文芸春秋:「東高第23回期生」



旧制沼津中学から受け継ぐバンカラな校風、下駄履きで闊歩する東高生は沼津の名物であった。東海大地震・津波を想定して市街地から東名高速道路下の高台の現校舎に移転した第一期生が我等である。
日本ペンクラブ歴代会長二名、大賀典雄氏など著名な先輩が在学中に講演に来校、運動部のインターハイ優勝、国体出場と文武両道に秀でた同級生も還暦を迎えた。後藤(行宏)君は地元で家業を継ぎ有力企業に発展させ、同姓の後藤(正博)君は世界最優良と称される地方銀行の大幹部として地元企業を金融面で支援している。
医師も多く、東北大学病院から仙台郊外で整形外科を開業した浅井君や関東逓信病院から細君の地元、松島で透析クリニックを手掛ける中山君の両名は、自宅・医院が共に大震災で被災したにも拘らず翌日より昼夜兼行で診療を開始。東芝の主幹産業医を勤めた本多君は、医師として労働衛生コンサルタントとなり、秘かに作家への転身も目指す。
高野山大学から金剛峯寺に残った五味君は、阪神淡路、中越、東日本と震災の度に持ち前のバイタリティーで被災者を物心両面から支えている。
一橋大学の同じゼミでも一緒に学んだ園部君は、欧米勤務が長く、丸紅常務から系列リース会社の社長となり、渡邉は三菱商事、米国投資銀行、世界銀行勤務を経て、帰国後は事業再生、企業買収・提携等のコンサルタントとして世界中
を飛廻り、東北復興の案件にも微力ながら携わっている。(渡邉)
【文芸春秋25年10月号:同級生交歓】

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