沼津市 民間の再開発支援強化
24年度予算案 関連費計上
駅周辺事業費も大幅増
沼津市は2024年度、中心市街地で複数の民間主導による再開発が始動したことを受け、支援を強化する。一般会計当初予算案で、大手町の事業に初めて関連経費を計上した。連動する沼津駅周辺の整備に向けた事業費も大幅に増やし、まちづくりを本格化させる。
駅南の「大手町五丁巨第一地区」で進む事業に対し、1億800万円を盛り込んだ。仲見世と大手町の両商店街の再生へ、準備組合は市に複合施設の建設などを示した都市計画提案書を提出済み。関係者によると、新たな建物は30階前後の県東部最大規模となる方向で検討が進む。30年度完成に向け、市は対応を急ぐ。
同じ駅南のアーケード名店街(町方町)の再開発は地元組合により9月ごろから建物を解体するため、市は14億4千万円を計上し後押しずる。地元は事業後も歴史的景観を維持することとなり、取り組みへの支援も担うという。地下1階、地上10建ての建物は27年8月に完成予定。 駅南ではこのほかにも地元による複数の再開発構想があり、市は進み具合を注視する。
駅周辺整備費は前年度比18億8千万円増の52億5300万円とし、この10年間では最高。駅北の総合コンベンション施設「プラサヴェルデ」(大手町)整備の最終年となった12年度の68億7100万円に次ぐ規模となった。新貨物ターミナル本体工事に続いて24年度内に新車両基地の工事が始まることや、区画整理に伴う道路整備などを想定する。
(東部総局・高橋和之)
【静新令和6年2月7日(水)朝刊】
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