2018年11月15日木曜日
御成橋と宇津ノ谷隧道群 土木遺産に認定
御成橋と宇津ノ谷隧道群
土木遺産に認定 保存状態や活用評価
県と静岡市は14日までに、土木学会選奨の本年度の「土木遺産」に県内から御成橋(沼津市)と宇津ノ谷隧道(ずいどう)群(静岡市・藤枝市)が認定されたと発表した。県内の認定は計8件になった。17日に名古屋市で認定証の授与式が行われる。
土木遺産は幕末から昭和初期に完成した近代土木遺産の保存やまちづくりへの活用を目的に、土木学会が認定している。本年度は全国で24件が認定された。
御成橋は昭和初期に架橋されたアーチ橋。第2次大戦の空襲や台風災害に耐え、地域に愛されていると評価された。
宇津ノ谷隧道群は明治、大正、昭和の各時代に建設されたトンネルが通行可能な状態で存在していることが評価を得た。
【静新平成30年11月15日(木)朝刊】
2018年11月9日金曜日
沼津の鉄道高架 土地収用手続きへ
沼津の鉄道高架
土地収用手続きへ 市の将来像具体化急務
JR沼津駅付近鉄道高架事業を巡り、高架化の前提となる貨物ターミナル移転用地(沼津市原地区)の取得に向けて、県と市が土地収用法に基づく手続きに着手し、土地の立ち入り調査が行われた。構想から30年余、事業認可から12年を迎える中、本体着工への動きが具体化する。県と市は事業完了への道筋を早急に示した上で、沼津駅周辺や市全体の将来像を市民を巻き込んだ形で議論し、まちづくりを具体化させる必要がある。
沼津駅周辺のJR東海道線など計約5・3㌔を高架化し、現在の車両基地を片浜地区に、貨物駅を原西部地区に移転する同事業。南北交通のボトルネック解消とともに鉄道跡地(約5・6㌶)や高架下などの利活用が可能になり、市は民間投資を含めて「駅前空間や中心街を大きく変えるチャンス」と捉える。事業進展を見据え、駅前の一部の土地を都市再生機構(UR)が取得。本年度から官民の関係者や有識者による「中心市街地まちづくり戦略会議」が発足する。
ただ、高架化実現が中心部活性化に直結するわけではない。市は事業完了を念頭に、車ではなく歩行者らの利便性を重視した駅前空間の形成やまちなか居住の促進を構想する。今後も続く人口減少や高齢化に合致した持続可能な都市機能とは何なのかー。財政の長期的な見通しや公共施設の再配置なども考慮し、「商業地」という従来の発想を転換して中心市街地の在り方を考える姿勢も必要だろう。
貨物夕ーミナルが整備される原地区も同様だ。事業に反対し、土地収用裁決の事前差し止めなどを求めて国、県などを相手取る裁判を継続する地権者がいる一方、容認姿勢の住民からは「貨物駅ができて終わりなのか。原地区の振興はどうなるのか」と今後を不安視する声が漏れる。
事業推進を明言して4月に初当選した頼重秀一市長は原地区を中心とした市西部地域の物流拠点化構想を打ち出し、隣接する富士市との連携にも意欲的だ。24件という多数の地権者に対し法的手続きに踏み切った以上、事業への覚悟とともに原地区の将来像を積極的に語ってほしい。
鉄道高架だけでも約787億円を投じる巨大事業が動き出す。財源に限りがある中、都市基盤整備を最大限に生かして中心市街地や原地区で新たな"沼津の顔"を見せることができるか。リーダーの手腕が間われる。(東部総局・中村綾子)
【静新平成30年11月9日(金)「解説・主張SHIZUOKA」】
「サザエさん」長谷川町子さん 戦後最初の作品発見
「サザエさん」長谷川町子さん
戦後最初の作品発見 描く喜び満ちあふれ
人気漫画「サザエさん」の作者長谷川町子さん(1920~92年)の、戦後最初の作品とみられる6こま漫画が見つかった。関係者は「戦意高揚を求められる状況から解放され、国民に寄り添い自由に描ける喜びが垣間見える。長谷川作品の分岐点だ」と評している。
6こま漫画は、西日本新聞社(福岡市)が45年9月に発行した雑誌「青年技師」に署名付きで掲載されたもの。「さあ!がんばらう」という表題で、少年2人が「タタカヒハツヒニオハッタ」と手を取り合って泣く場面から始まる。
少年らはその後、衛生面を改善するためのごみ箱作りと、遊び場を整備するためのくい打ちを、気合を入れて競い合う。
福岡市博物館の有馬学館長(73)が今年1月、同社で資料調杳市に掲載誌を見つけた。
「8月15日の終戦日を描いたとみられる。少年らの変わり身が早いことから、新時代に向かって頑張ろうという兆しが見える」と語る。
長谷川町子美術館(東京)の橋本野乃子学芸部長(54)は「終戦から翌月までに作品を掲載した媒体は出てきておらず、戦後第1作で間違いない。戦争が終わりほっとする純粋な感情が表れている」と指摘する。
戦時中から学習誌などに短編漫画や挿絵を載せていた長谷川さんは、東京から現在の福岡市早良区へ1944年に疎開。西日本新聞社の絵画課で勤務し、終戦を迎えた。その後退社し、「サザエさん」の連載を福岡の新聞「夕刊フクニチ」で46年4月から始めた。
【静新平成30年11月8日夕刊】
2018年11月4日日曜日
2018年11月3日土曜日
中心街道路"遊び場"に 沼津、車両規制初の社会実験
中心街道路"遊び場"に
沼津、車両規制初の社会実験
5日まで出店やイベント
沼津市の沼津アーケード名店街で2日、車両交通を規制し歩行空間としての活用を考える社会実験「arcomichi(アルコミチ)」が始まった。5日まで飲食・雑貨ブースの出店や音楽イベントなどを予定している。
中心市街地で「歩いて暮らせるまちづくり」を目指す初の取り組みで、市や同名店街などで構成する協議会が主催する。6日正午まで終日、同名店街の市道200㍍区間で交通規制を行い、周辺の交通量の影響や駐車場の利用状況、にぎわい創出効果などを調べる。
路上には飲食や雑貨の店舗が並び、カフェスペースや芝生エリア、スケートボード場などが設けられた。オープニングイベントで頼重秀一市長が「多くの人に中心市街地のあり方を考えてほしい」と呼び掛け、近隣の園児らが早速、人工芝の上で寝転んだり、走ったりして遊んだ。
協議会の水口隆太代表(町方町・通横町第一地区市街地再開発組合理事長)は「道路の"広場化"でどんな利用ができるか考えたい」と話した。3日にはトークイベントや映画上映が行われる。(東部総局・中村綾子)
【静新平成30年11月3日(土)朝刊】
社会実験アルコミチ始まる
アーケード名店街を歩行天に
道路の新しい使い方を模索する社会実験「アルコミチ」が二日、アーケード名店街で始まり、六日正午まで南北道路の北側区間を北向き一方通行、南側区間で車両全面通行止めの交通規制=図参照=を行い、歩行者天国となった通りで五日まで
イベントが行われている。
市とアーケード名店街の加盟店舗やオーナー、地元町方町自治会、まちづくり団体有志の協力で門沼津アーケード名店街歩行空間化実施協議会」を組織。町方町・通横町第一地区市街地再開発組合の水口隆太理事長が代表を務めている。
この社会実験は、「歩いて暮らせるまちづくり」をキーワードに同協議会が企画。同名店街を歩行者天国にしてイベントを開く一方、中心市街地で初めて、二十四時間終日の交通規制を行うことによる影響を確認するのが目的。周辺道路の交通量や実施個所周辺の歩行者通行量を調査し、沿道駐車場利用者へのヒアリングも行い、課題を検証する。
二日に開かれた開幕式では、水口代表が「次の世代に向け、新しい価値観によるまちづくり、コンパクトシティを具体化させるために、どのような空間利用ができるかを検証するのが目的」だと話し、頼重秀一市長が「中心市街地の商店街エリアで、どんなまちづくりを行うかを検証することに意義がある。多くの人に参加してもらい、中心市街地について考えてほしい」とあいさつ。
引き続き始球式を行い、頼重市長が投げたボールを水口代表がキャッチ。永明保育園の年中・年長児がバルーンリリースを行って開幕を祝うと、園児達が芝生シートの上を走り回り、道路上に開設された「公園」を楽しんだ。
アルコミチでは、道路の一部に芝生シートを敷いて子ども達や家族連れが遊んだり、休憩したりする公園を設けるとともに、テーブルと椅子、ハンモックを置いた「くつろぎスペース」を六日正午まで開設。また、初心者からプロまで幅広く楽しめるスケートボードパークも設置されている。
五日までは飲食や雑貨の模擬店、新規起業者によるチャレンジショップなどが午前十時から午後九時までオープンし、商店街の各店舗も連携して営業する。
きょう三日は午前十時半から一中吹奏楽部による演奏、午後一時からは自動車に好きな絵を描く子ども向けワークショップ、五時から「スキマCinema」による野外映画の上映会。
四日は午前十時から午後九時まで音楽フェス「arcomichiMusicFes2018」。二十九組のミュージシャンがバンドや個人でライブを行い、十二団体が、それぞれにダンス。スケートボードパークでは正午からスケートボードコンテスト。
町方町自治会の海野伸男会長は「アーケード名店街の若手経営者も企画に参加し、路上に並ぶ模擬店と連携して営業する。まちの将来を考えるとともに、若手起業家の空き店舗への出店を促す機会にもなれば」と期待を寄せる。
水口代表は「今回の社会実験により、道路を二十四時間止めることによる交通への影響が小さければ、道路を一時的に交通規制した『歩行者天国』から、道路を恒常的に閉鎖する『歩行者空間』としての利用にもつながる。商店にとっては道路として使えなくなる不便さはあるが、公園として使うメリットがあり、再開発に向けた第一歩として取り組みたい」としている。
【沼朝平成30年11月3日(土)号】
2018年11月2日金曜日
登録:
投稿 (Atom)







