24年度の新規事業で調査と設計
市は二十四年度の新規事業で、大震災を教訓に市立西浦保育所の高台移転のための準備を進めるなど、津波対策に意を用いている。
津波浸水地域で各種対策
防災重視し耐震化や通信手段整備も
二十四年度事業に新たに盛り込まれた事業、継続事業の中に新たに加わる事業の主なものは次の通り。
【環境にやさしく、安全・安心を実感できるまちづくり】 ▽公立保育所施設整備事業=西浦保育所の移転改築のため、移転先の地質調査、基本設計と実施設計を行う。同保育所は西浦立保の海岸近くに建つため、これを高台に移す。移転先は西浦平沢の西浦小(海抜一七・八㍍)の用地一画。二十五年度での建設を予定している。
▽公営住宅整備推進事業=民間活力を導入したPFI方式で建設した自由ケ丘団地(大岡)買い取ゆなど継続事業のほか、新たに八重団地建設に向けた敷地九、一二〇平方㍍の整備、今沢市営住宅など三か所で市営住宅集会所耐震補強の実施設計を行う。
▽消防庁舎整備事業=西部地域消防拠点施設として、現在の消防西分署、原分遣所を統合。原団地内に新施設を設けるために用地三、七四〇平方㍍を取得する。
▽津波対策事業=二十三年度補正予算で行ってきた津波避難看板等の整備、津波避難路整備に対する補助など継続事業に加え、新たに千本の市立ときわ保育所周辺の避難地整備調査、津波避難ビル誘導看板設置を行う。
同保育所は千本浜海岸からほど近く、海岸防潮堤はあるものの、周辺は風致地区のため高い建物がない。
▽災害時通信システム増強事業=同報無線子局・地域防災無線移動局増設の継続事業に加え、新たに災害時通信手段の検討と整備を行うもので、衛星携帯電話の活用などを予定。
▽防災ラジオ整備事業=自動起動式新型防災ラジオの有償配布。既に配布済みのラジオがあるが、今度はFMが受信できる。一台二千円。
▽小学校施設災害対策事業=津波浸水想定区域の二小、三小に津波避難用の屋外階段を整備する。
【元気でいきいきと暮らせるまちづくり】
▽地区センター建設事業=(仮称)門池地区センターと門池公園管理施設との合築工事を二十四、二十五の両年度で行うほか、二十三年度に地質調査を実施した(仮称)今沢地区センターの基本設計と実施設計を行う。門池地区については門池北側、今沢地区については、同地区の中央公園に隣接して施設建設の予定。
また、内浦地区で地区センター建設のため、基本設計と実施設計を行う。建設予定地は内浦小用地内。同校の海抜は、校舎の位置する場所が八・二㍍、グラウンドは一五・二㍍。
▽放課後児童クラブ運営事業=児童数が増加した第四放課後児童クラブで一クラブ増設し二クラブとする。
▽小中一貫型学校整備事業=静浦地区に小中一貫校を整備するもので、グラウンド整備などに続き、二十四年度は校舎の建設に入る。二十五年度との継続事業。
▽市民運動場整備事業=大岡市民運動場で、運動場整備のための工事を行うとともに、駐車場整備に向けた測量設計を実施する。駐車場整備は二十五年度を予定。
【魅力と活力にあふれ、にぎわいに満ちたまちづくり】
▽商業まちづくり推進事業=よさこい東海道開催への補助など継続事業に加え、新たに個店魅力アップ事業への補助。仲見世商店街振興組合が四店舗を選んで実施する取り組みへの補助。
▽にぎわいづくり企画推進事業=燦々ぬまづキャンペーン実施への補助など継続事業に加え、新たなにぎわい創出・発信事業に対して補助を行う。NPO法人など民間の活力を活用。企画を公募し、優れたものの実施を補助する。
▽地域農政総合推進事業=次世代農業者の支援・育成、耕作放棄地対策など継続事業に加え、環境保全型農業者、いわゆるエコファーマーに対する補助を実施する。
▽農山漁村活性化事業=ダイビング施設整備に対する補助。西浦平沢のらららサンビーチへ内浦漁協が行う事業を補助するもので、夏場の利用が盛んな同ビーチにダイビング施設を整備することにより、通年利用ができるようにする。
▽スマートインターチェンジ設置事業=現東名高速道愛鷹サービスエリアへのスマートインターチェンジ建設のための測量設計を行うとともに、新東名高速道駿河湾沼津サービスエリアへのスマートインターチェンジ導入を検討する。
▽道路新設改良事業=市道整備など継続事業のほか、新たに三園橋アンダーパス(自転車歩行者道)を整備する。
(沼朝平成24年2月4日号)
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