JR貨物社長会見 「移転、原地区以外ない」
沼津駅高架化で強調
JR貨物の小林正明社長は16日の定例会見で、JR沼津駅周辺の鉄道高架事業に伴う貨物駅移転問題で、川勝平太知事が日本製紙富士工場鈴川事業所(富士市)周辺を沼津市原地区以外の代替地候補として検討したい意向を示していることについて「県から説明はない。話が来ても平行線に終わる」と述べ、原地区以外への移転可能性はないとの姿勢をあらためて強調した。
同社は日本製紙側に(同事業所敷地の)売却の意思は見られないとし、その段階での"代替地発言"に「跡地ができるとの前提の話には、正直言って驚いている」(惟村正弘総括執行役員)という。小林社長も「そこが動く可能性があるとは全く認識していない」と実現性を疑問視した。
一方、移転に関して惟村総括執行役員は「30年近く前からの話」とした上で、「現在地から動きたくないというのが大原則。ただ、地元の鉄道高架化に協力する意味で、全国の物流ネットワークに支障のない原地区に代替駅を用意してもらえるのであれば、やむを得ないと対応してきた」と経緯を説明。難航している地元の合意形成には、「県や市、住民の皆さんの問題。そこは今後も一線を画す立場を取りたい」との見解を示した。
(静新平成24年2月17日朝刊)
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