2013年12月19日木曜日

猪瀬都知事、19日辞意表明へ 徳洲会5000万円問題

猪瀬都知事、19日辞意表明へ 徳洲会5000万円問題

2013/12/18 23:37 (2013/12/19 0:06更新)
日本経済新聞 電子版



東京都議会総務委に出席した猪瀬直樹知事(17日)=共同
 東京都の猪瀬直樹知事(67)は18日、辞職の意向を固めた。19日午前に記者会見して表明する。昨年12月の都知事選直前に徳洲会グループから5千万円を受け取った問題について、都議会などで厳しい追及を受けていた。史上最多の約434万票を得て初当選、五輪招致にも成功したが、「政治とカネ」の問題で就任後わずか1年で辞職に追い込まれる。
 猪瀬知事は都議会議長あてに辞表を提出、都議会の同意で直ちに失職する。公職選挙法の規定により、次の都知事を決める選挙は来年2月上旬までに行われる可能性が高い。猪瀬知事の辞職後は安藤立美副知事が職務を代行する。
 都議会は4日間の総務委員会で猪瀬知事の資金受領問題を追及。答弁が二転三転し信用できないとして、18日には地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)の設置を正式に決めた。
 猪瀬知事は同日、前都知事で日本維新の会共同代表の石原慎太郎氏と都内で会談。自民党東京都連幹部は、この場で石原氏が猪瀬氏に自ら身を引くよう求めたとの見方を示した。
 都は来年2月に期限が迫る2020年東京五輪の大会組織委員会設置や来年度の予算編成といった重要案件を抱えているが、知事が不在になることで混乱は不可避だ。
 猪瀬知事の資金受領問題を巡っては、5千万円を選挙運動費用収支報告書に記載しなかったなどとして公選法違反容疑での告発状が東京地検特捜部に提出されている。徳洲会グループによる公選法違反事件を捜査中の特捜部は今後、猪瀬知事の刑事責任の有無を慎重に判断するとみられる。
 猪瀬知事は作家や道路公団民営化推進委員などを経て07年、石原慎太郎都政(当時)の副知事に就任。国政に転じた石原知事の後継として12年12月の知事選に出馬、初当選した

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