沼津商工会議所 紅野正裕会頭
新型コロナ、広域で対策
会員4152事業所を束ねる会頭就任から約4カ月。新型コロナウイルスの影響から地元経済を守ろうと対策を模索する。沼津市で2月に開催された日本商工会議所青年部(日本YEG)第39回全国大会では、実行委の若手経営者を支えて成功に導いた。地域活性化の方策も聞いた。
ー新型コロナウイルスの影響は。
「観光業を中心に、非常に厳しい状況にある。製造業もサプライチェーンへの影響など、先行きが見えない。単独の商議所では限界があり、関係機関との連携が必要だ。駿豆地区の他の商議所・商工会や金融などとともに広域で対策を講じ、会員事業所の声にも丁寧に耳を傾けなければならない」
ー日本YEG全国大会の総括を。
「感染拡大の懸念もある中、実行委は直前まで開催するべきか悩んだ。約8千人が集まった5日間の日程を無事に乗り切り、本当によくやったと思う。人口減少や地域褒退などの共通課題を抱える金国の若手経営者がまちづくりの方策を沼津の地で議論したことは意義深い。この経験を今後に生かしたい」
ー重点的な取り組みは。
「事業が軌道に乗ったJR沼津駅周辺の鉄道高架化は、新たなまちづくりに向けた絶好の機会。官民一体で推進していく。地域経済を守るには、農水産業ばかりでなく、地元で作られたエネルギーや製品も地元で生かして活用する地産地『生』の経済循環が重要。次代の地域社会・経済を担う人材育成にも力を注ぐ」
(東部総局・薮崎拓也)
【静新令和2年3月17日(火)朝刊「キーパーソン」】
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