2020年6月9日火曜日

静浦バイバス開通時期決まる


静浦バイバス開通時期決まる
2022年度に暫暫定で
国道414号静浦バイパスの開通時期が2022年度中と決まった。県議会2月定例会で当局が明らかにした。工事は現在、大平地区で高架橋の下部工が行われており、最後の橋台の沈下対策工事が近く始まる予定。
大平地区で高架橋下部工
近く最後の橋台の沈下対策工
 国道414号は、下田市と沼津市を結ぶ幹線路線だが、沼津市下香貫地区から伊豆の国市南江間地区の間は、朝夕の通勤時間帯や観光シーズン時に慢性的な渋滞が起きる。
 静浦バイパスの全体計画は、この2地点間の7㌔について、上り下りを片側2車線全4車線の道路とトンネルで結ぼうというもの。1992年に都市計画決定され、94年度から県の予算に加え、国の予算も投入して整備を行っている。
 このうち第1期工区として現在、島郷地区から大平地区までの約25㌔区間で暫定的な整備が行われている。
 沈下対策工事は地中に柱状のコンクリートの塊を造るもので、地中の地盤の硬い層に到達するまでに深い所で約60㍍が必要で、国内でも屈指の長さだという。
 高架橋を支える下部工は、最後の橋台を除いては、ほぼ出来ており、今年度中には全てが完成する予定。
 高架橋の上部工については、金属製の橋げたが三重県の工場で製作されている。
 橋げたは来年の1月ごろから、大平地区に運ばれて架設する計画で、橋げた全体が架設されるのは2021年度中を見込んでいる。
 一方、下香貫地区側は、車道と歩道を仕切るガードパイプの設置や側溝の整備などの工事が残されている。
 下香貫地区と大平地区の間を結ぶ沼津アルプストンネルについては、コンクリート舗装や電気設備工事などが終わり、整備が、ほぼ終わっている。
 全体として供用開始時期が明らかになったことで、利用する側の期待も高まるが、県沼津土木事務所工事第1課では、今回の工事は全体計画の一部であるとし
ている。
 大平地区内では、下香貫地区からのトンネルと、大平地区から南江間地区へ抜けるトンネルを高架橋でつなぐ。
 大平地区で、高架橋の途中から下り、大平地区内を東西方向に走る県道原木沼津線に接続させる工事が現在行われているが、この道路は暫定供用となる。
 現在の工事は、トンネル、高架橋のいずれも片側1車線道路で行っているが、片側2車線が本来計画のため、同事務所では22年度の供用開始は「暫暫定供用」の開始だとしている。
【沼朝2020(令和2)69(火曜日)

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