淡島ホテル来月9日再開 運転資金、雇用確保めど

 

　淡島ホテル来月9日再開

　運転資金、雇用確保めど

　臨時休館中の沼津市のリゾートホテル「淡島ホテル」が、2月9日から営業を再開する方針を固めたことが30日、同ホテルへの取材で分かった。当初は館内の設備改修などのため、営業日や使用施設を一部限定してサービスを提供する予定。関係者によると、本格的な始動は3月下旬以降を目指している。　同ホテルは昨年11月下旬から、新たに運営を担う会社が臨時休館とし、設備投資や運転資金、雇用面などの調整を進めてきた。昨年末から年始にかけて試験営業も行い、施設の確認や元従業員の雇用の見通しなどが立ったため、再開を決めたという。

　新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ、2月9日からは営業日数や客室数を制限する。ボイラーなど老朽化に伴う設備の不具合があり、露天風呂や大浴場の使用は停止。接客は同ホテルの元従業員がアルバイトで対応する。スポンサー企業と交渉を続け、運転資金の確保も進めているという。元総支配人で新会社社長の杉森大樹さん(39)は「やっと営業再開にこぎ着けた。今後予約を受け付けるので、応援をお願いしたい」と話した。

　同ホテルを巡っては2019年12月、静岡地裁沼津支部が旧運営会社の破産手続き開始を決定。21年12月の地裁支部の強制執行により、ホテルは破産管財人の管理下に移り、業務委託契約を結んだ新会社「フェニックス」がホテルの管理を行ろことになった。

【静新令和4年(2022年)1月31日(月曜)】