江戸時代からの海産輸送方法は
沼津の資料館企画展
沼津市歴史民俗資料館は5月5日まで、企画展「生魚、走ル!~沼津の海産物輸送と交易」を同市下香貫の同館で開いている。
江戸時代から近現代に至るまでの沼津を中心に海産物輸送や交易に焦点を当て、歴史資料と民俗資料計55点を展示。国重要有形民俗文化財に指定されている「沼津内浦・静浦及び周辺地域の漁撈(ぎょろう)用具」を通して歴史をひもといた。
生きたままタイを江戸に輸送する船に掲げた「御膳御用」と書かれたのぼり、鮮魚と氷を一緒に詰めて運んだとされる沼津特有の形状の「サカサダル」、行商が修善寺などの温泉街に魚を売り歩くために使った「カツギカゴ」などが並ぶ。鮮度を保つための方法や、輸送手段の変遷なども伝えている。
同館学芸員の小松大介さんは「当時の魚商らが鮮度を保ってどう輸送していたか考えながら見てほしい」と話した。19日と3月13日の午後2時から学芸員がギャラリートークを行う予定。
【静新令和4年2月7日(月)朝刊】
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