沼津再開発JV内定
フジタ、タカラレーベン
沼津市甲心街の町方町の大規模再開発事業で、実施設計や建築工事などを担う特定業務代行者に、準大手ゼネコンのフジタ(東京都)とデベロッパーのタカラレーベンによる共同企業体(JV)に内定したことが13日までに分かった。地元再開発組合などと基本協定を月内にも締結し、事業化へ始動する。
事業者が固まったことで、衰退が激しい中心街の再開発が加速する。フジタが設計や建設工事、タカラレーベンが分譲マンションの販売を手がける方向。計画通りなら2027年当初に工事は完了する。市が近く、正式発表する。
再開発事業は「町方町・通横町第一地区第一種市街地再開発事業」として、8月に特定業務代行者の公募を開始。JR沼津駅南口から徒歩約m分の「アーケード名店街」を再開発し、関係者によると、地下に駐車場、地上1階に店舗や多目的スース、2階以上の上階に住居部分が入る構想。
2JVから事業提案があり、再開発組合や有識者ら一でつくる選定委員会が13日までに絞り込んだ。 (東部総局・高橋和之)
【静新令和4年10月13日(木)夕刊】
沼津の再開発 24年度着工へ
沼津市甲心街の町方町の大規模再開発事業が、早ければ2024年度から建物の工事に入る方向であることが13日、関係者への取材で分かった。既存建物の解体、整地、新施設の着工を26年度まで行う。
市は同日、準大手ゼネコンのフジタ(東京都)とデベロッパーのタカラレーベンによる共同企業体(JV)が、地元再開発組合(水口隆太理事長)と条件面などを交渉する特定業務代行優先交渉権者に決まったと発表した。条件面がまとまれば、今後の業務を担う特定業務代行者として同組合と基本協定を月内にも結ぶ。
地下に駐車場、地上1階に店舗など、2階以上は住居部分となる方向。JR沼津駅南口の「アーケード名店街」の約0・3㌶部分をまずは再開発し、地域振興を目指す。
市は同駅付近の鉄道高架化を柱に中心街再生を期す。頼重秀一市長は「優先交渉権者の決定は本格的に取り組み準備ができたということ。他街区でも民間主導の都市開発に期待したい」と述べた。(東部総局・高橋和之)
【静新令和4年10月14日(金)朝刊】
平成時代のアーケード第一ブロック画像
アーケード名店街の再開発
特定業務代行優先交渉権者が決定
町方町・通横町第一地区第一種市街地再開発事業で、特定業務代行優先交渉権者が決定した。
アーケード名店街の名で親しまれる同地区商店街は1954年(昭和29)、全国に先駆け防火構造の一体化施設として誕生。各地から視察や見学の人が訪れ、その後は高度経済成長とともに、にぎわいの高まりを見せていったが、郊外型大型店の出店など経済・産業環境が変化する中で各地の旧商店街と同様、近年は厳しい状況が続いている。
このため、新たなまちづくりを求める声の高まりを背景に2006年、地権者が主体となった検討がスタート。15年度の都市計画決定を経て、17年度、都市開発法に基づく前倒し組合が設立され、事業化への取り組みを続けていたが、今年8月22日、町方町・通横町第一地区市街地再開発組合(水口隆太理事長)により特定業務代行者の公募が開始された。
以後、同月30日まで参加資格登録申請書等の提出を受け付けた後、9月30日を期限に事業提案書の提出を受けたところ、2者からの提案があり、今月6日と12日に選定委員会で審査。その結果、今後、同組合と協定を締結する特定業務代行の優先交渉権者が決まった。
事業で対象になるのは通り西側、クリーニングのサトウ沼津アーケード店から広福食材商店まで商店街の一角で、優先交渉権者となったのはタカラレーベン・フジタ共同企業体。
タカラレーベン(本社・東京都千代田区丸の内)は、新築分譲マンションの企画開発と販売、不動産流動化事業、賃貸事業、流通事業を手掛ける。
フジタ(本社・東京都渋谷区千駄ケ谷)は、建設工事の請負、企画、設計、管理及びコンサルテイング業務などを業務内容とする。
特定業務代行者は、市街地再開発事業の実施設計、建築工事、保留床処分の等の業務を一括で受託する体制を指し、今後は組合と細部の条件等について交渉。まとまると、組合と優先交渉権者との間で特定業務代行基本協定を締結し事業を推進していくことになる。
【沼朝2022年(令和4年)10月15日(土曜日)】
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