2024年5月31日金曜日
港に”じゅうたん” テングサ(石花菜)漁解禁 西伊豆・仁科地区 【静新令和6年(2024年)5月31日(金曜日)】
港に”じゅうたん”
テングサ(石花菜)漁解禁
西伊豆・仁科地区
全国有数のテングサの産地として知られる西伊豆町仁科地区で、30日までに漁が解禁された。仁科漁港では、地元の住民によって天日干しさせる作業が行われ、"テングサのじゅうたんが広がっている。漁期は9月中旬まで。テングサはところてんや寒天の材料。町内では水揚げされたテング炊を地面に並べて乾燥させる様子が、初夏の風物詩になっている。同地区では天日干しさせた後、倉庫で保管する。全国で最も早い翌年3月の入札会で取引され、県内外に流通する。
伊豆漁協仁科支所によると、県内の2023年度の総生産量は43㌧。近年はテングサの不漁が続いているが、伊豆半島東海岸で生産量が伸び、22年度と比較して6㌧程度増加した。一定の需要はあるため、生産量が少ない分、高値で取引されている。
【静新令和6年(2024年)5月31日(金曜日)】
鉄道新聞 「伊豆観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」 横浜~三島・静岡・浜松エリアで運行へ」
伊豆観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」
横浜~三島・静岡・浜松エリアで運行へ
公開 2024.05.30 Posted by 福岡 誠
豪華観光列車で県内を横断
ザ・ロイヤルエクスプレス
JR東海と東急
横浜発着11月から期間限定運行
JR東海と東急は11月8日から、JR横浜駅を発着し、県内を横断する観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」を期間限定で運行する。地場産品を活用した料理と車窓から の景色を満喫し、観光地も訪ねる。本県の魅力を盛り込んだ非日常的な体験を提供し、地域活性化と誘客強化につなげる。7月18日まで申し込みを受け付ける。
東急は、同様の観光列車をJR横浜駅-伊豆急下田駅間で運行している。今回、JR東海と連携することで運行範囲を全県に広げる。
12月16日までに、3泊4日の旅を計6回実施し、三島、沼津、新居町、浜松、静岡などの各地を巡る。県内の飲食店が車内で昼食を提供する。老舗旅館やホテルに宿泊し、専用バスで湖西市新居町の宿場町エリアや久能山東照宮(静岡市駿河区)も訪れる。
70代以上を主要顧客に据える。定員は各回15組。税込み75万円から。応募多数の場合は抽選。
30日に静岡市内で開いた記者会見で、JR東海の丹羽俊介社長は「景色や食事を存分に楽しんでほしい」と語った。東急の堀江正博社長は「静岡県の魅刀を堪能できる旅の舞台を用意できた」と述べた。
問い合わせはツアーデスク〈電03(6455)0644〉へ。
【静新令和6年(2024年)5月31日(金曜日)】
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沼津の親子2人死亡ひき逃げ事件で86歳ドライバーを在宅起訴 (静岡NEWS WEB NHK)
沼津の親子2人死亡ひき逃げ事件で86歳ドライバーを在宅起訴
05月23日 12時27分
ことし1月、沼津市の県道で親子2人が死亡したひき逃げ事件で、検察は、トラックを運転していた86歳のドライバーをひき逃げと過失運転致死の罪で在宅起訴しました。
在宅起訴されたのは、沼津市に住む販売業の五味孝行被告(86)です。
起訴状などによりますと、被告はことし1月15日の午前5時半ごろ、沼津市松長の県道で近くに住む今井真奈美さん(59)と息子で会社員の今井悠介さん(33)をトラックではねて死亡させ、そのまま逃げたとしてひき逃げと過失運転致死の罪に問われています。
警察が県道沿いの防犯カメラの映像を調べたところ、トラックは事故の前に、荷台の左側のパネルが開いた状態で走行していたことが確認されていました。
起訴状によりますと、パネルは施錠設備が壊れていたため、車体とつなぐチェーンが取り付けられていましたが、被告はパネルが車体に固定されていることを確認せず、時速46キロから57キロで運転し、このパネルが被害者と衝突したということです。
検察は被告を処分保留のまま釈放して在宅で捜査を続けてきましたが、22日、起訴しました。
認否については明らかにしていません。(静岡NEWS WEB NHK)
構想から30年以上 やっと前段階着工 沼津鉄道高架街の未来は 「東部の中心」再生共に加速を 【静新令和6年5月24日「届け知事選2024」】
構想から30年以上 やっと前段階着工
沼津鉄道高架街の未来は
「東部の中心」再生共に加速を
JR沼津駅付近鉄道高架事業の構想から30年以上が経過し、沼津市を取り巻く環境は大きく変わった。シャッターが下りた商店街、大型商業施設の撤退ー。そんな中、昨年、事業の前段階となる新貨物ターミナルの本体工事が始まり、本年度は新車両基地が着工される。「知事選で候補者から鉄道高架の話が聞こえてこないのは非常に残念。鉄道高架と県東部の未来に目を向けてほしい」と駅前名店街に店を置く店主の藤原維仁さん(46)は切望する。
藤原さんは祖父の代から80年以上、店を構える。「事業の計画が持ち上がってから工事開始までの期間は町の衰退と重なっている」。駅南の店周辺は、着工を見ずに閉じたシャッターがいつしか増えていった。「商店街のお年寄りが『生きているうちは完成しないよ』と諦めたように、鼻で笑っていたのが印象的」と残念がる。
市は人口減少が続き、2015年に大台の20万人を割り込んだ。「西武百貨店撤退が沼津のターニングポイントだった」。駅から南に続くアーケード名店街(町方町)に、事務所兼店舗を置くグラフィックデザイナーの君山正好さん(52)は振り返る。13年に閉店した西武沼津店は"商都"のシンボルだっただけに、地域の集客力は減退。名店街も人通りはまばらになり、閉業や移転が進んだ。残る朽ち果てた複数の建物が衰退の象徴だ。
防火建築で知られる名店街は往時の復活をと再開発事業が認可され、28年度には住居や店舗が入った新たな建物が完成する。一方で戻って事業を再開したり、生活したりする人たちはごくわずか。再開発後のまちづくりの明確化と担い手確保がのしかかる。
川勝平太前知事は当初、未買収用地の強制収用をしない方針を打ち出したが、最終的には踏み切らざるを得なかった。この混乱が事業の遅れを招いたとの批判は根強い。道路整備など関連6事業の工事完了は22年度だったが、41年度に大幅にずれ込む見通し。
当初計画から約20年の遅れが生じた分、着工に対する市民の期待はより大きくなった面もある。「町をすてきな場所にしたいと思う人が増えるとうれしい」。駅南のあげつち商店街新興組合の小松浩二理事長(44)は語る。
鉄道高架事業を県東部・伊豆発展の起爆剤にとの声は大きい。同組合の峯知美専務理事(53)は「高架化で交通循環ができ土地の価値が上がれば、もう一度、東部・伊豆の中心地として栄える。市民だけではできない」と強調する。
(東部総局・天羽桜子)
【静新令和6年5月24日「届け知事選2024」】
2024年5月23日木曜日
「袴田事件」 【静新令和6年5月23日朝刊 解説】
「袴田事件」
現在の静岡市清水区で1966年6月30日未明、みそ製造会社の専務=当時(41)=方から出火し、ほぼ全焼した。焼け跡から専務一家4人の遺体が見つかり、県警は同8月、強盗殺人容疑などで住み込み従業員の袴田巌さんを逮捕した。袴田さんは勾留期限の間際に「自白」しだが、同11月の初公判で否認し、以降は一貫して無実を訴えた。80年に最高裁で死刑判決が確定。袴田さんの姉ひで子さんが2008年4月に第2次再審請求を申し立て、静岡地裁は14年3月、再審開始を認めると同時に死刑と拘置の執行停止を決定し、袴田さんは約48年ぶりに釈放された。一方、検察は地裁決定を不服として即時抗告。東京高裁は18年6月、一転して再審請求を棄却したが、釈放は維持した。最高裁は20年12月、審理不尽の違法があるとして高裁決定を取り消し、審理を高裁に差し戻した。高裁は23年3月、検察の即時抗告を棄却し、捜査機関によって証拠が捏造(ねつぞう)された可能性が極めて高いとの判断を示した。検察は特別抗告を断念。再審開始が確定した。
再審公判は同年10月27日に静岡地裁で始まり、検察側は有罪立証を維持した。法廷では、犯行着衣とされた「5点の衣類」の一部や凶器とされた「くり小刀」などが展示されたほか、取り調べ録音テープが再生された。公判回数は論告求刑を含め、計15回を数える。
【静新令和6年5月23日朝刊 解説】
2024年5月22日水曜日
2024年5月21日火曜日
2024年5月20日月曜日
2024年5月19日日曜日
2024年5月18日土曜日
公暁供養塔建立を計画 クラウドファンディング開始へ 【沼朝2024年(令和6年)5月17日(金曜日)】
公暁供養塔建立を計画
クラウドファンディング開始へ
1219(建保7)年に鎌倉幕府3代将軍の源実朝を鶴岡八幡宮で暗殺した公暁の位牌が井出の大泉寺に安置されているが、墓所は存在しない。位牌が作られた経緯は不明だが、「公暁がここにいることを知り、手を合わせる全ての皆さまの象徴として大泉寺に800年の時を超えて供養塔を建立し未来につなぎたい」と、2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映終了後の23年、有志による公暁供養塔計画(GYPROJECT)が始動。今月下旬からCAMPFIREでクラウドファンディングを開始する予定でいる。
大泉寺には同寺開基で源頼朝の異母弟、義経の同母兄の阿野全成と、子の時元の墓と位牌があるが、公暁は位牌のみで墓はなかった。大河ドラマの影響で参拝者が増えた同寺では、地域の活性化や観光振興も視野に入れ、全成の命日とされる6月23日を前に飲食の出店やイベントでにぎわう「阿野祭」を企画。大河ドラマ放映中の22年に初開催。今年も6月23日に予定している。
-公暁供養塔計画は、大河ドラマを見ながら「鎌倉殿の13人」について文字で語らうLINEのオープンチャット参加者の1人で、公暁と河内源氏グッズのネット販売を手掛ける「善哉庵」の相原清美さんが発起人となって始動。
大河では、俳優の寛一郎さん演じる公暁が運命に翻弄され、何一つ思い通りにならない人生を歩んだ末、鎌倉2代将軍だった父、頼家の敵として実朝を鶴岡八幡宮で暗殺し、間もなく自身も討ち取られ、19歳で非業の死を遂げた生き様が描かれた。
オープンチャットでは、歴史に名を残したが詳細な記録や墓所もない公暁に思いをはせるコメントが相次ぎ、参加者の1人が「ロト6でー等に当選したら、公暁の供養塔を造りたい」と発したことがきっかけで、「当選を待つより私達が供養塔を造る活動をしてはどうか」と提案があった。
メンバーでもある大泉寺の小島健布住職の快諾を得て、公暁の生き様や鎌倉時代、河内源氏や歴史全般を愛好する有志数人で活動が始まり、昨年6月に開かれた阿野祭の会場に募金箱を設置するところから活動が始まった。
第1弾として、大泉寺や原浮島観光活性化プロジェクトチームとの共催で企画されたのが第1回「公暁祭」。命日の2月13日に近い今年2月24日に開かれ、公暁と時元の供養法要を行い、地元農産物を販売したほか、飲食を扱うキッチンカーが並んだ。
この祭りでは、ジブリ映画「崖の上のポニョ」の主題歌を作曲した藤岡藤巻の藤岡孝章さんによる音楽ライブや、藤岡さんが制作総指揮を執り、娘の伶美さん(芸名PhilO・ふいろ)が脚本を書いて出演。主宰する劇団「風に吹かれて」による奉納演劇、公暁の生き様をテーマにしたパネルディスカッションなどが行われた。
法要には衣装を着た劇団員らと、鎌倉を拠点に活動する「鎌倉もののふ隊」のメンバーも鎌倉武士の鎧兜姿で参列した=写真。
奉納演劇の戯曲一公暁ーReVolution」は、プロのシナリオライター論理鼠さんが書き下ろした新作で、Philoさんも脚本に参加するとともに公暁役で主演。この日が初披露で、客演の2人と劇団員7人が出演した。
公暁による実朝暗殺に至るまでの経緯」を独自の解釈で描き、歌や音楽も交えて軽快に演じ、鎌倉一もののふ隊も戦闘シーンに参加した殺陣もあり、客殿の階段や境内を舞台に迫力ある演技を見せた。
今回、クラウドファンディングの代表を務めるPhiloさんは、太宰治の『右大臣実朝』に登場する公暁に魅せられて数十年、「鎌倉殿の13人」の公暁にも感銘を受け、公暁ゆかりの地を求めて足繁く鎌倉に通う中で、大泉寺に公暁の位牌があることを知ってからは度々同寺を訪れ、公暁供養塔計画に参加。クラウドファンディングの実施に向けて関係者と打ち合わせを続けてきた。
「由来は分からないが、公暁を思い戒名を付けた誰かがいて、位牌が大泉寺に現存しているのは確か。公暁の供養塔を建立することで、歴史の1ページを形として後世に残したい。公暁にふさわしい供養の場を設けて魂を慰め、歴史に光を当て直す機会を設け、新しい名所として大泉寺と原・浮島地区、沼津市全域の活性化につながれば」とPhiloさん。
目標金額は300万円を予定し、寄付金額によって内容が異なるリターンとして、小島住職による消しゴムはんこの御朱印、記念の缶バッジやクリアファイル、サイン入り戯曲脚本、公暁の足跡をたどるツアー、原・浮島の史跡ツアーなどを用意する。
供養塔は五輪塔の形状で、境内にある阿野全成、時元の墓近くに建立する予定で、供養塔の周辺には銅板に文字を刻んだ芳名板や建立経緯の解説文を設置して後世に残すが、1万日から10万円まで金額によって文字の大ささが異なる寄付者の名前を芳名板に刻むリターン、ほかにも来年2月に豪華ゲス卜を招いて開催を予定している完成式曲への参加資格付与もある。
小島住職は「全国の公暁ファンの若い人達が動き、クラウドファンディングが始まる。自分達40ー50歳代の就職氷河期世代は、自分の思うように生きられず、現在も様々な課題に直面し、公暁が生きた時代に通じるところもあり、若い世代の人達も19歳の若さで非業の死を遂げた公暁の生き様に共鳴する部分もあると思う。公暁の供養塔を建てて思いを寄せることで、若い人達の癒しや安心、将来への希望や勇気にもなればいいと思う。地元の歴史・文化を伝える新スポットとなるよう、1人でも多くの協力が得られたらと思う」と話している。
なお、クラウドファンディングが始まるまでは予告ページ(QRコード)で情報を限定公開しており、開始と同時に寄付金の受
け付けが始まる。