業務水増し物品受ける
沼津市教委 学芸員1人を懲戒免
沼津市教委は24日、臨時記者会見を開き、市文化財センターの職員が業務費用を水増しした上で業者からパソコンを受け取っていたとして、30代の男性学芸員1人を懲戒免職に、その他の4人を業者から物品を受け取つたなどとして減給や戒告の懲戒処分、管理職ら5人を訓告や厳重注意にしたと発表した。
市教委によると、懲戒免職となった学芸員は2019年7月から20年2月にかけ、市内で出土した遺物の洗浄業務を水増ししそ業者に発注し、業者から計99万円分のパソコンやプリンターなど8点の贈与を受け、た。前年度に洗浄済みだった遺物の箱数分145万円の費用を水増し。業者は水増し額で物品を購入していた。物品の大半はセンターにあったが、一部自宅に持ち帰り、私的に使用していたとみられるという。
また、40代の係長級男性学芸員=減給10分の1(3カ月)=が別の30代男性学芸員=戒告=指示し、別の業者に19年から22年にかけ、計85万円分のカメラやプリンターなど6点の備品を要求、受領していたという。懲戒免職となった学芸員もこの業者からドローンなど3点計23万円分を受け取っていたとした。
監督責任として上司の課長補佐の男性学芸員を減給10分の1(1カ月)、戒告や訓告、厳重注意処分は当該期間の教育次長、文化振興課長ら。
不適切な物品受領は23年8月、市民の相談で発覚。市教委が同月に発表し、調査していた。市教委は過犬に支出した費用を懲戒免職した学芸員に請求する方針。記者会見で奥村篤教育長は「市民の信頼を損なう重天な事案を起こし、深くおわびする」と陳謝した。
【静新令和6年7月25日(木)朝刊】
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