2024年8月22日木曜日

沼津夜間救急センター2.5億円不明  死亡職員を刑事告訴へ 【静新令和6年8月22日(木)朝刊】

 


 沼津夜間救急センター2.5億円不明

 死亡職員を刑事告訴へ

 県東部6市町が運営する沼津夜間救急医療センター(沼津市)2億円超の多額の医療費が使途不明になっている問題で、センターを運営する沼津夜間救急医療対策協会は21日までに、6月に死亡したセンターの男性職員が横領した可能性が高いとして、男性を業務上横領の疑いで沼津署に刑事告訴する方針を固めた。複数の関係者への取材で分かった。

 使途不明金は、6月中旬に死亡した60代の男性職員の業務整理で、他の職員が把握していない金融機関の口座が見つかり、発覚。関係者によると、総額25500万円に上るとみられる。見つかった口座には、交通事故などで受診した患者に代わり、保険会社などが支払う医療費が振り込まれていた。本来、最終的には沼津市に入金される医療費だが、全額が引き出されていた。これらの事務は男性職員が長年にわたって一人で担当し、チェックが行き届いていなかった。

 6市町と地元医師会でつくる同協会は21日夜、非公開の理事会と総会を開き、刑事告訴の方針を確認した。保留となっていた2023年度決算が使途不明金を除外する形で承認された他、加藤公孝理事長は退任し、沼津医師会の田中日出和会長が後任に選任された。

【静新令和6822日(木)朝刊】


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