地区の歴史年表や宝100選の写真など
第一地区コミュニティ祭で労作展示
第一地区で十八日、コミュニティ祭が開催され、一小体育館で演芸の部、地区センターでの展示の部など多くの催しが行われた。
演芸の部では、サークル活動の発表等と共に「第一小学校和太鼓クラブ」が演奏した。
同校では、今年、創立百五十年を迎えるのを前に、記念事業として黛敏郎氏作曲による沼津太鼓のオリジナル曲を復活させようと同クラブが結成され、沼津太鼓を知る地元の加藤武夫さんの指導を受けて練習を続け、組曲の一部をマスター。創立記念式典で披露したのに続く演奏となったが、児童達は腕を上げたと評判だった。
一方、展示においては、「沼津黌(ぬまづこう)校区歴史探索コーナー」として、同地区コミュニティ推進委員会が三年間かけて作成した同地区の歴史年表を展示。
作製にかかわった長谷川徹さんによれば、膨大な資料を基に委員らが検討を重ね、絞り込んだ内容を年表にしたという。幕末から平成までの市中心部の歴史が、貴重な写真や絵と共に展示されている。
また同時に、地区の名所旧跡を辿るコースを地図にした「歴史探索町歩きマップ」、各町の歴史や当時の貴重な写真、地域の重鎮からの話をA4判表裏に掲載した「ふるさと沼津第一」全十三号も紹介された。
三年間を費やした成果が表れた同日の展示に、「懐がしい」といった年配の人達や「初めて知った」と興味深く見入る若い夫妻など足を止める人の姿が多く見られ、長谷川さんは「子どもと親に自分の地区を歩いてみてほしい。年表になったのはほんの一部だが、そのためにと作成した資料は次の世代の人に残したい」と話した。
さらに隣には「沼津の宝一〇〇選」の写真コーナー。市の認定制度でマスターとして認定を受けた地元の奈良部通彦さんが一年余りをかけて撮った百カ所の写頁が並ぶ。中には一カ月間、毎日海岸に通って、やっと撮影に成功したという見事なダルマタ日も。
写頁を見ていた親子連れは、「これから遊びに行ってみたいと思う場所がたくさんある」と話していた。このほか、趣味の作品展示や、かぼちゃアートの体験、茶会、囲碁・将棋コーナーなど多彩な催しが行われ、多くの人でにぎわった。
【沼朝平成30年11月25日(日)号】
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