開成中富士に修学旅行
創設者佐野鼎の故郷 歴史文化学ぶ
全国屈指の進学校「開成学園」(墓泉都)の中学1年生25人が2日、修学旅行で富士市内を訪れ、同学園創設者の佐野鼎(かなえ)を育んだ歴史や文化を学んだ。同校の学生が修学旅行で市内に来訪するのは初めて。
2021年度に創立150周年を迎えた同学園は、佐野鼎の出身地である富士市と教育や文化振興に関する連携協定を締結。同年10月にはJR新富士駅前に顕彰碑を設置した。
協定の影響もあり、2泊3日の修学旅行のうち6コースに分かれて活動する2日目の日程に顕彰碑訪問を含んだ「富士の歴史・文化コース」が初めて設けられた。
1年生300人のうち25人が同コースを希望した。生徒は富士山かぐや姫ミュージアムで製紙産業やかぐや姫伝説を学んだほか、佐野家の菩提(ぼだい)寺である名刹(めいさつ)実相寺から岩本山公園まで登山した。雁堤も訪れ、富士川の治水の歴史にも触れた。
顕彰碑前では、県内のOBでつくる県東部開成会のメンバーも出迎えて歓迎した。生徒はレリーフの図柄の意味なども聞いた。顕彰碑を見たくて富士市を訪れたという杉江和真さんは「岩本山からのきれいな景色が印象的だった。世界を切り開いてきた佐野鼎のようになりたい」と話した。
【静新令和4年6月5日(日)朝刊】
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