「写真師の開祖」を顕彰
下岡蓮杖 出身地下田で慰霊祭
日本における「写真師の開祖」とも言われる下田出身の下岡蓮杖(1823~1914年)の顕彰慰霊祭が17日、顕彰碑と胸像がある下田市の下田公園で開かれた。
下岡蓮杖を顕彰する会が主催。長楽寺の天野隆俊副住職が胸像前で読経し、土屋市次郎会長らが焼香した。土屋会長は「来年は生誕2OO年。下岡蓮杖の存在を広く伝え、市民と共有したい」と見据えた。
同会などによると、下田奉行所の足軽だった下岡はオランダ人通訳から写真の手ほどきを受け、その後米国人写真師から写真機を譲り受けた。実験を重ねて技術を習得し、1862年に国内初の日本人営業の写真館を横浜に開業した。
狩野派の絵師だった下岡は京浜間の乗合馬車の開設や、牛乳の販売も手掛けるなど多方面で活躍した。下田小の校歌でも歌い継がれている。
【静新令和4年6月18日(土)朝刊】
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