2023年1月22日日曜日

東部の産業、教育 礎築く 江康素六かるたで功績継承  沼津西高生デザイン 【静新令和5年1月21日(土)朝刊」】江原翁をかるたで伝える【沼朝令和5年1月22日(日)号】

 


東部の産業、教育 礎築く

江康素六かるたで功績継承

 沼津西高生デザイン

 沼津観光協会(沼津市)は、同市の市制100周年記念事業として、県東部の産業や教育の礎を築いた江原素六(18421922)の功績を題材にした「江原素六翁かるた」を製作している。デザインは素六が設立に携わった沼津西高の生徒が担当。19日はパッケージデザインの選考会が市内で開かれた。

 かるたは、沼津兵学校や現在の沼津東高などの創立や、愛鷹地区での牧畜や茶栽培にも関わった素六の功績を後世に伝えるために企画した。絵札48枚の原画は沼津西高芸術科美術専攻の42人が描き、読み札の文言は沼津郷土史研究談話会(沼津史談会)が考案。市明治史料館が監修した。

 同館で開かれた選考会では、鈴木俊一沼津信用金庫理事長ら8人の選考委員が投票し、富士山や愛鷹山の風景と素六の銅像などをレトロ調に描いた宗形愛海さん(2)の作品が選ばれた。



 選考委員を務めた江原素六先生顕彰会の土屋新一会長(75)は「明治時代を思わせる図柄。かるたの完成で顕彰の動きが広がってほしい」と期待した。

 かるたは3月ごろに完成する予定。学校などへの配布の他、一般販売もする。

 (東部総局・尾藤旭)

【静新令和5121日(土)朝刊「ワイドしずおか」】



江原翁をかるたで伝える

 パッケージデザインの採用で選考会

 沼津市制100周年記念事業の一環として、「江原素六かるた」の作製が進められている。19日には明治史料館(西熊堂)で、かるたのパッケージデザイン選考会が開かれた。

 会の冒頭、これまでの経緯について沼津観光協会の原川隆信さんが説明。7月に市制100周年を迎えるに当たり、同協会は関係団体などと協力して「江原素六かるた」を作ることにした。

 子どもが楽しみながら江原翁の功績を学べるようにと、読み札については、郷土史を研究する「沼津史談会」に依頼。

 長谷川徹副会長をはじめとする史談会会員達は、明治史料館学芸員に確認してもらいながら推敲を重ねた。48枚の読み札の文は簡潔なものとしたが、裏面には江原翁の各事績についての詳しい解説が書かれている。

 絵札については、西高芸術科美術専攻の生徒に依頼。読み札に符合する絵が生徒それぞれの筆致で表現された。



 さらに、かるたのパッケージ()のデザインは「関係する識者で決めてほしい」と同校からの要望により、提出された6作品の中から選考会で採用作品が決定されることになった。このため、江原素六先生顕彰会、沼津信用金庫、JAふじ伊豆なんすん地区本部、ぬまつ観光ボランティアガイド、西高杜蔭同窓会からもそれぞれ選考委員が就いた。

 いずれも高校生らしい発想と、デザイン性に優れた作品で、投票で選ばれたのは宗形愛海さん(2)の作品。曲線的な窓枠の中に、愛鷹山と富士山を望む景色が広がり、江原翁の銅像が、それを眺めるように立っている。

 「どの作品も、それぞれに素晴らしく、ひとつを選ぶのは難しい」と、選考委員を悩ませ、選出された以外の5作品も等しく票を獲得するなど、水準の高さかうかがえた。



 かるたは多くの子どもに届くことを願って各団体が協力し、これから作製される。

【沼朝令和5122日(日)号】





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