沼津駅高架化 事業加速へ協定
県、市、鉄道事業者30日に締結
沼津市のJR沼津駅付近鉄道高架事業で、事業主体の県と、同市、鉄道事業者が30日に新貨物ターミナル本体工事開始に向けた協定を締結することが27日、関係者への取材で分かった。午後にも発表する。これまで今秋とされていた着工予定時期がほぼ固まり、現在、同市原地区への移転に同け行われている新貨物ターミナルの工事に加え、駅周辺の整備が加速する。
協定は県沼津土木事務所の山本浩之所長、頼重秀一市長、鉄道事業者の代表者が結ぶ。各事業者の役割や全体の控組みを決めて、整備を円滑に進めることを確認する。
昨年1月に始まった新貨物ターミナル工事は、将来の線路とコンテナホームとなる部分の整備は既に完了した。調整池築造は東側の1号調整池と西側の2号調整池の掘削作築を進めている。また、駅周辺の工地区画整理に向けた仮換地指定が昨年6月に開始し、昨年末に建物の解体に着手した。
駅南口のアーケード名店街(町方町)や、大手町と仲見世の両商店街に囲まれたエリアを中心に、将来の駅周辺整備を視野に複数の再開発事業も具体化している。
(東部総局・高橋和之)
メモJR沼津駅付近鉄道高架事業 JR東海道線と御殿場線を高架化かし、13カ所の踏切を取り除く。分断されている南死の中心市街地の一体化を図ることで、慢性花している渋滞の解消と都市交通の充実、を目指すのが狙い。現在の貨物ターミナルを沼津市の原地区に、車両基地を片浜地区にそれぞれ移転する。全体事業費は1034億円と市はコスト圧縮と事業の波及効果の検証を進めている。高架化と周辺の道路整備を含めた事業の完工時期は2041年度の予定。
【静新令和5年3月27日(月)夕刊】
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