沼津遺棄事件
女性殺害疑い男再逮捕
被害者携帯清水区で途切れ
沼津市内の住宅から切断された状態の会社員伊藤亜佑美さん(33)=磐田市岩井=の遺体が見つかった死体遺棄事件で、磐田署は15日、知人の伊藤さんを殺害したとして、殺人の疑いで沼津市真砂町の会社員土屋勇貴容疑者(31)=死体遺棄容疑で逮捕=を再逮捕した。関係者によると、伊藤さんの携帯電話の電波は静岡市清水区で途切れていたという。県警は土屋容疑者が静岡市内で殺害した後、遺体を自宅に運び込んだとみて慎重に調べを進める。
再逮捕容疑は2月21日、静岡市内、またはその周辺で伊藤さんを殺害した疑い。土屋容疑者は「清水区の林道に止めた車内で首を絞めた」などと話し、殺人容疑も認めているとみられる。
関係者によると、携帯電話の電波は清水区の新東名高速道の新清水IC付近で途切れていた。これまでの捜査で土屋容疑者は21日、電車でJR静岡駅に向かい、駅周辺で伊藤さんの車に乗って行動を共にしたことが分かっている。また、同日昼ごろ、幹線道路を沼津方面に向かう伊藤さんの車が防犯カメラに写っていた。車は同日午後以降、沼津市内のコインパーキングから動いていないという。
司法解剖の結果、伊藤さんの死因は頭部打撲による外傷性くも膜下出血と頸部(けいぶ)圧迫による窒息死だった。関係者によると、頭部を金属製のハンマーで複数回殴られた後、携帯の充電コードで首を絞められた可能性が高いという。
事件は2月22日、伊藤さんの家族から磐田署に行方不明届けがあり発覚した。捜査員が同23日、土屋容疑者宅のベランダなどから切断された状態の伊藤さんの遺体を発見し、死体遺棄容疑で逮捕した。静岡地検浜松支部は15日、死体遺棄容疑について処分保留とした。
事件当夜に飲酒か 会合後の2次会で
磐田署に15日、殺人容疑で再逮捕された会社員土屋勇貴容疑者は、会社員伊藤亜佑美さんを殺害したとされる2月21日夜、三島市内で開催された三島青年会議所(JC)の会合に出席した後、2次会に参加して飲酒していたとみられることが関係者への取材で分かった。
関係者によると、土屋容へ疑者は同日夜に三島市内のホテルで開かれた会合に出席。その後、知人と会場近くのスナックへ移動した。かなり酔っていて、踊っている様子も目撃されていたが、2次会は途中で離脱したという。
関係者は「あれだけ酔っぱらった後に、遺体の切断などできないのではないか」と首をかしげた。
【静新令和5年(2023)3月16日(木)】
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