まちづくり元年 匂坂信吾
今月18日(土)午前10時から11時半ごろまで、沼津駅北口のプラサヴェルデ・コンベンションホールBにおいて、沼津香陵ライオンズクラブ(三田昌宏会長)主催の地域文化事業「沼津のまちづくり・過去から未来へ歴史と文化のまちづくり提案」と題するスライドショーが行われます。
本事業には、沼津郷土史研究談話会(略称・沼津史談会)が共催、沼津・沼津千本・沼津中央・沼津駿河の各ライオンズクラブが協力、沼津市が市制百周年記念事業として後援します。250席(先着順)と資料300部を用意、参加無料です。
講師は沼津史談会の長谷川徹副会長で、郷土史に関する様々な画像を数万点も所蔵、自在に組合わせて分かりやすく表現する達人です。
今回は三部構成で、一部が「沼津一の繁華街・本町の明治から昭和にかけての町並やお店」、二部が「戦後の沼津をたくましく再建した"沼津人"」、三部は「歴史と文化のまちづくり提案」。最後は香陵ライオンズクラブから、1996年に始まり現在も続けられている地域文化事業の活動報告が行われます。
また、長谷川講師提供の初公開写真が会場に展示されます。1923年(大正12)7月1日に沼津市が誕生した半年後、12月下旬に市内の会社が市制施行記念に発行した『沼津市写真帳』で、当時の沼津測候所、市役所など公共施設のほか、病院や銀行、商店や旅館、食堂などの珍しい写真を143枚収録しています。
会場では"市制元年"の元気なまちの様子を伝える写真数十枚を複写・展示し、特に貴重な8枚は、資料に含めて無料で提供します。
一方、沼津史談会創設者の大野虎雄は生涯を社会福祉活動と郷土史研究に捧げた人物で、1961年3月に完成した初の本格的な市史『沼津市誌』全三巻の編集委員長でした。
大野は1968年7月、今回の「歴史と文化のまちづくり提案」に関わり、『城祉公園』と題する文章を本欄に寄稿しています。
その中で、現在地に建設中だった「中央公園」の名称案を小田原等の例にならって「城趾公園」と改めるよう提案し、その効果を「沼津市民に往時を偲ぶよすがともなり、外来客にとってもこよなき興味と便益を与えることになる」と述べています。
今年の市制百周年を"まちづくり元年"とするため、皆様のご参加を期待します。 (沼津史談会会長、小諏訪)
【沼朝令和5年3月14日(火)言いたいほうだい】
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