千部法要の意味
千部法要とは、法華経八巻(六万九千三百八十四文字で構成されており、これを一部経という)を千回読んで、ご先祖や先亡の精霊を供養することで、千部経とも云われています。
多数の僧侶が、一日二回宛読んでほぼ二百部、これを五日間行いますので千部になるわけです。インドでは、仏教に帰依したビンビサラ王が、千人の僧を招いて供養したと云われ、中国でも王侯貴族がしばしば、このような千部読誦供養を盛んに行いました。
日本に仏教が伝わって、孝徳天皇が白雉三年(六五二年)に千部講経を行って以来、盛んになり、ことに奈良の東大寺千部会は有名です。
また豊臣秀吉が、天正十四年(一五八六年九月)京都の東山に造営した方広寺大仏殿で、父母菩提のために千僧供養会を催したことも史上有名をことです。
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