「沼津商連会館」が解散
組合員減や高齢化ビルを売却
沼津市大手町のJR沼津駅南口前で賃貸ビル(旧沼津商連会館ビル)を運営していた協同組合沼津商連会館がこのほど、組合員の減少や高齢化などを理由に解散した。ビルは市内で4店舗を展開する「スーパーマルトモ」に売却され、沼津産業ビルに名称変更した。入居中のテナントに影響はないという。
関係者によると、組合は1969年に地元小売業者らが出資して設立。70年12月には大手スーパーをキーテナントとする地下2階、地上9階建ての同ビルを開設した。95年に大手スーパーが撤退した後は東部県民センターなど県の出先機関をはじめ、経済団体やNPO法人事務所などが入居している。
最盛期の組合員数は約130人を数えたが、中心市街地の衰退や経営者の高齢化に伴って廃業や脱退するケースが増え、近年は30人前後に減少していた。ビルの維持管理や改修などで今後必要となる費用を組合員の出資で賄うのが難しくなり、8月にビルの売却と合わせて組合の解散を決めたという。
【静新令和2年11月2日(月)朝刊】
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