沼津の企業3社コラボ 弁当と菓子、花束セット

 

沼津の企業3社コラボ

弁当と菓子、花束セット

「家庭で花見楽しんで」

コロナ禍潤い提案

　新型コロナウイルスの影響による外出自粛が広がる中、沼津市の企業3社が25日から、家庭やオフィスでお花見を楽しんでもらおうと自社製品を活用して企画したお花見セットを売り出す。コロナ禍で各企業とも売り上げ減が続く中、担当者は「閉塞(へいそく)感を感じる生活に潤いを届けたい。苦境にある企業同士が連携して消費拡大につなげたい」と話している。

　手掛けたのは、いずれも沼津市に本社や店舗を置く弁当・仕出しの桃中軒(宇野秀彦社長)、菓子処の雅心苑(土井宣博社長)、花とバルーンの店フルールオオトミ(小森輝代代表)。春を感じながら、楽しんでもらう時間を演出したいと企画した。宇野社長は「食だけでなく、日常生活に明るさを添える価値を提案したい。コロナ禍で大変な時期にある企業がコラボして乗り越えたい」と話す。

　商品は弁当と菓子、花を組み合わせた。お花見弁当はちらしずしや天ぷらなど彩り豊かに詰め込み、お菓子は雅心だんごと桜上用の2種類。花束は桜やカーネーション、スイートピーなど7種類を入れた。土井社長は「イベントが激減して売り上げが落ち込む中、趣向を変えて消費者に商品を届けたい」、小森代表は「花は心に栄養を与える。家庭で花見をしながら楽しんでほしい」と話した。

　商品は予約販売のみで扱う。「花便り」が花見弁当2個と菓子2セットと花で6千円、「春風」が花見弁当と菓子1セットで2千円。25日から受け付け、28日から4月28日まで販売する予定。問い合わせは桃中軒〈フリーダイヤル(0120)490365〉へ。

(東部総局・杉山武博)
【静新令和3年3月25日（木）朝刊「チャレンジ」】