「スカンジナビア」後世に
豪華客船関連資料で回顧
1970年に沼津市西浦木負の沖合に係留され、ホテルとして営業した豪華客船「スカンジナビア」(旧名ステラポラリス)を振り返るイベントが開業記念日の24日、係留地点近くの飲食店「海のステージ」で開かれた。世界的建架家の故黒川紀章さんが手掛けた併設のプールなどの設計図を展示した。
沼津の元係留地催し スカンジナビアは営業終了後の2006年、えい航中に沈没した。近年は同市が舞台となったアニメ「ラブライブ!サンシャイン"」の楽曲プロモーションビデオにスカンジナビアを思わせる船が登場し、ファンにも知られている。
展示は「スカンジナ`ビアを保存する会」元事務局長で同店のオーナー前島希久也さん(82)が「沼津の宝だった船を後世に語り継ぎたい」と企画した。
店の一角に常設する当時の写真や模型などに加え、黒川さんが手掛けた付属施設の設計図を初展示した。船内レストランのメニューをイメージしたクラムチャウダーも提供した。設計図は当面、展示を続ける。
当時、船内に花を納めていた生花店経営の師岡賢二さん(71)=伊豆の国市"は「制服姿の従業員が格好「良く、洗練された場所だった]と懐かしんだ。
アニメがきっかけで店に通う相模原市の会社員西山浩平さん(35)は「地元の方から話を聞き、興味を持った。一度、本物を見たかった」と往時に思いをはせた。
(東部総局・尾藤旭)
【静新令和4年7月26日(火)朝刊】
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