スポーツツーリズム拡大を
室伏氏、沼津市制100周年式典で講演
沼津市のプラサヴェルデで1日行われた同市の市制100周年記念式典で、同市出身の室伏広治スポーツ庁長官は、スポーツを通じた地域活性化について講演した。「海、山と、沼津には資源が眠っている」とスポーツツーリズムの拡大を期待した。
室伏長官は、明治時代に同市にあった沼津兵学校付属小学校が日本の体育教育の先駆けだったと紹介。同市が官民で取り組むフェンシングを生かしたまちつくりを評価した。その上で駿河湾を生かしたマリンスポーツなど、さらなるスポーツツーリズムの潜在力があると訴えた。
アテネ五輪陸上ハンマー投げ金メダリストでもある室伏長官は、同じくハンマー投げ選手だった父の重信さんから競技を強要されたことはなかったと明かした。子どもの頃はテニスなどさまざまなスポーツに親しんだとし、多様な種目に取り組み、普段から体を動かす重要性も呼びかけた。
【静新令和5年7月2日(日)朝刊】
沼津市「質高いまちづくり」誓う
布制100周年記念式典
沼津市は1日、市制施行100周年を迎え、記念式典を同市のプラナヴェルデで開いた。頼重秀一市長は本格化するJR沼津駅鉄道高架化を念頭に「ヒト中心の質の高いまちづくりを目指す」と次の100年に向けた決意を示した。同市出身の室伏広治スポーツ庁長官の記念講演も行った。
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式典には招待者や音楽演奏を担当した沼津市立高吹奏楽部員ら約540人が出席した。頼重市長は同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ」!サンシャイン!」に関連した取り組みなど若い世代の動きが目立っている現状を踏まえ、「自由な発想でまちを築きあげてほしい」と呼びかけた。
姉妹都市の米国カラマスー市と、友好都市の中国岳陽市の市長から祝福メッセージが寄せられた。市の発展に尽力した個人や団体を表彰し、式典の最後に参加者全員で市歌を歌い、100年の節目を祝った。沼津市は1923(大正12)年7月1日、当時の沼津町と楊原村が合併し、静岡市、浜松市に次ぐ県内3番目の市として誕生した。
【静新令和5年7月2日(日)朝刊一面】
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