「江原素六翁かるた」完成
沼津西高生絵札描く
市制100周年・観光教会製作
東部の実業家功績紹介
沼津観光協会(沼津市)はこのほど、市制100周年記念事業の一環として、県東部の産業や教育振興に尽力した実業家江原素六(1842~1922年)を顕彰する「江原素六翁かるた」を製作した。素六が創立に携わった沼津西高の生徒が、絵札やパッケージをデザイン。製作には沼津信用金庫やJAふじ伊豆など地域の企業も参画し、地域住民に功績を広めようと、一般販売している。
「学問と技術備えた沼津兵学校」「脈々と生産盛んな沼津の茶」ー。日本初の近代的小学校とされる沼津兵学校の付属小学校の設立「や、愛鷹地区での茶栽培に関わった素六の業績を紹介する48枚で構成する。製作した3千セットのうち、千セットは沼津信金と同信金の関連団体が、市内の小中学校や図書館などに郷土教育資料として寄贈した。
読み札の文言は沼津史談会が考案。絵札とパッケージは沼津西高芸術科美術専攻の42人(卒業生含む)が描いた。絵画調や劇画風に描かれた作品や、シンプルなイラストなど、生徒の個性が生かされている。作品がパッケージに選ばれた宗形愛海さん(3年)は「自分の絵が商品化され、うれしい」と笑顔を見せた。沼津西高を紹介した絵札を描いた前田桜良さん(同)は「華美を抑えた校風に合った絵が描けた」と充実感をにじませた。かるたはJR沼津駅ビル「アントレ」内の沼津観光協会事務所で販売中。問い合わせは同協会〈電055(964)1300〉へ。
(東部総局・尾藤旭)
【静新令和5年7月7日(金)朝刊ワイドしずおか】
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