沼津駅北口の再生へ始動
官民組織が初会合
JR沼津駅付近の鉄道高架化を視野に、駅周辺の中心市街地のあり方を話し合う官民の組織「街なか活力創造特別委員会」が11日、初会合を沼津市の沼津商工会議所で開き、議論を始めた。参加した24人の委員からは複数の再開発計画が具体化している駅南口に加え、北口の再生へ取り組みを進めるべきとの意見があり、来月から隔月で勉強会を重ねることを決めた。
委員長に就いた沼津商議所の後藤行宏副会頭は「南北の商店街の連携したまちづくりが地元に活気をもたらす」とし、南北の関係者が一体となって臨む方針を示した。北口のリコー通り商店街に店を持つ大田紀人委員(大田呉服店代表取締役)は「イシバシプラザ跡地の利活用が最大の課題」と地元の現状を挙げた。
委員会は全27人で構成。再開発計画が進む仲見世と大手町の両商店街、アーケード名店街のほか、駅周辺でのリノベーションまちづくりの担い手、市の担当課の課長らが加わった。(東部総局・高橋和之)
市街地の再開発計画 地元経済人も活動本格化 沼津市の中心市街地で具体化している複数の再開発計画について、地元経済人の活動も本格化している。事業が進めば地域経済への効果が大きいとして、有識者による勉強会や研修会を重ね、現状と今後に対する共有を図っている。
8月に仲見世と大手町の両商店街で検討している再開発の詳細が示されたことに合わせ、経済人の会合は9月から加速。同11日に沼津商工会議所青年部が「沼津のまちづくりと医療田園都市構想」をテーマに、県立静岡がんセンターの山口建名誉総長を招いて開いた。20日には三島信用金庫の取引先経営者による「さんしん同友会」の沼津と幸町の両支部が頼重秀一市長を講師として、再開発や鉄道高架化へ認識を深めた。
事業化の進展とともに経済人の活動は活発になるとみられる。沼津商議所の紅野正裕会頭は今月11日の街なか活力創造特別委異で「まちづくりの機運が高まっている」と話す。
【静新令和5年(2023年)10月12日(木曜日)】
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