沼津キャッスル廃業
婚礼減、コロナも影響 今月末
沼津市日の出町のホテル沼津キャッスル(三輪俊城社長)が今月末で廃業することが、2日までに分かった。主力のブライダル事業が厳しさを増していたのに加え、新型コロナウイルスの感染拡大により相次いだ宿泊キャンセルが追い打ちを掛けたとみられる。
ホテルは既に主要取引先などに廃業を伝える説明会を開催した。ホテルのホームページ上などでの新規予約受け付けも停止している。
関係者によると、近年はブライダル事業が少子化や晩婚化が進む中、結婚式形態の多様化などで伸び悩み、インバウンド(訪日外国人)の団体客による宿泊需要の取り込みを図っていた。新型コロナウイルスの影響で宿泊客が急減し、先行きが不透明なことから最終的に廃業を決断したという。
三輪社長は「市場の激変に加え、新型コロナウイルスの影響も重なり、これ以上の営業継続は不可能と判断した。苦渋の決断だが、廃業日までは長年の愛顧にこたえるべく、誠心誠意努めたい」としている。
同ホテルは1983年に同市初のシティホテルとして開業。JR沼津駅北□から徒歩約10分の市街地に立地し、客室数87室のほか、大宴会場や会議室、レストラン、チャペル、神前挙式場などを完備.している。94年4月には天皇、皇后両陛下(現在の上皇ご夫妻)が本県を視察された際、昼食のために立ち寄られた。
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