富士急百貨店沼津店が解体
跡地には低層階の商業施設か
富士急百貨店沼津店が解体されることになり、昨年12月に始まった内部の取り壊しに続き、今月から一部を覆った中での外側の取り壊し工事が始まった。
同店ビルは地下2階から地上6階まであり、まず内部で、天井を落としたり床を落としたり設備を撤去したりするのに先月まで要した。躯体を含む外側の解体工事は、隣接する建物があることや、近くを通行する人がいることなどから慎重に行われ、12月いっぱいまでという長期間で終える予定。
同店は、1967(昭和42)年10月に開店し、昨年の時点で52年を経過。開店当初は大勢の人でにぎわっていたが、90年代以降、平成の時代に入ると状況は変わる。近隣では丸井沼津店が2004年5月、西武百貨店沼津店が13年1月に閉店。
このころには富士急百貨店沼津店も厳しい状態にあり、このころから地上3階以上と地下を閉鎖した、地上1、2階のみの営業となった。1、2階のみでの営業となる前には善後策を検討。出店企業獲得へ各方面へのセールスを試みたが売り場面積の全てを埋めることはできず、1、2階に絞った営業に至った。
その後は、1、2階を使いながら以後の展開を考えていたが、18年末には「19年度の営業をどうするか」という課題に迫られた。その時点ではモスバーガー富士急沼津店、ミーツ(100円ショップ)、富士急シティバス窓口、富士急トラベル支店及びバス待合所が存在していた。
それらのテナントの契約が19年11月中旬までだったことから、期間満了とともに新たな契約を結ばず、ビルを取り壊すことを決めた。機関決定したのが同年5月。
跡地利用について同百貨店では「これから検討する。沼津駅は鉄道高架事業が見込まれているので、それまでは大きな投資は考えていない。取り壊しを終えてからは低投資で低層階の建物を建てたら、テナントが入ってくれるかどうかというところ」だとしている。
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