古代に思いをはせ勾玉作り
高尾山古墳を守る会が子ども対象に教室
高尾山古墳を守る会(鈴木博会長)は10日、夏休みの子ども達を対象に「勾玉作り教室」を金岡地区センターで開催。11組の親子が参加し、小学2年生から中学生まで15人の子ども達が勾玉作りに挑戦した。
高尾山古墳をはじめ歴史に興味を持ってもらおうと企画したもので、親子のコミュニケーションの場になればとの願いもある。
同日は、市文化財センターの学芸員が訪れ、勾玉について説明した。
Cの字のような形の勾玉は、メノウなどの石や、土、ガラスなど素材はさまざま。沼津では、古くは弥生時代終末頃のガラスの勾玉が出土している。
古墳から多く出土することから、単なるアクセサリーとしてではなく、儀式など特別な場面で使われたのではないかとされている。また、勾玉のほかに、切子玉、管玉など、いろいろな形のものがある。
学芸員は1500年前のものとされる勾玉などを見せて説明。子ども達は本物を間近にした。
この後は勾玉作り。蝋石(滑石、最も柔らかい鉱物)を、やすりを使って削り、形を整えていく。根気のいる作業だが、子ども達は黙々と取り組み、高尾山古墳を守る会の会員達にも手伝ってもらいながら、勾玉の形に仕上げ、紐を通してペンダントにした。
高尾山古墳のすぐ近くに住んでいるという親子は、日頃から親しみを感じていると言い、教室にも参加。「高尾山古墳の周辺が早く整備されてほしい」と願った。
【沼朝令和4年8月11日(木)号】
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